貝塚市の台風で剥がれたスレートの張替工事について

貝塚市にお住いのM様より台風で剥がれたカラーベストの張替工事のご依頼をいただいたので、その様子を施工事例でご紹介させていただきます。

【M様邸の屋根の現地調査はこちらから】
➡　貝塚市の台風で剥がれたカラーベストの部分交換工事について

まずは、カラーベストについて少しお話したいと思います。

カラーベストとは、厚みが5mmほどの板状の屋根材のことです。
「スレート」「化粧スレート」「コロニアル」とも呼ばれています。

カラーベストはセメントと繊維質が主原料なので、水を吸い込む性質があります。
そのため、表面を塗装して防水性を持たせている屋根材です。

表面の塗膜は月日とともに劣化し、剥がれてきてしまうため、定期的に塗り替えてメンテナンスをしないといけません。
塗膜が傷んで防水性が低下し、雨水を吸い込むようになると、カラーベストが水を含んで膨張し、乾燥する時に収縮します。
その動きを繰り返すうちに割れてしまうことがあります。
また、カラーベストが反ってくると隙間に強風が吹き込んで剥がれやすくなってしまうので、カラーベスト自体の劣化が進む前のメンテナンスをお勧めしています。

【カラーベストについての関連記事】
➡　スレート屋根（コロニアル、カラーベスト）のチェックポイントとメンテナンス方法

貝塚市M様邸の外観です！

M様邸の屋根は勾配（こうばい）がきついので、下から屋根面を確認することができました。
3年前の台風の時に、カラーベストが一部剥がれてしまったということです。
「今のところ雨漏りはしていないそうですが「いつまでもそのままだと心配なので・・」と、街の屋根やさん岸和田店にご相談をいただきました。

カラーベストが剥がれると「雨漏りするのでは？」と心配される方がいるかもしれません。ですが、カラーベストの下には「ルーフィング」という耐久性のある防水シートが敷かれているので、すぐに雨漏りすることは少ないです。しかし、ルーフィングが傷んでいると雨漏りの原因になりますし、カラーベストが剥がれた状態のまま放置し続けると、ルーフィングを固定している釘からじわじわと雨水が浸入して屋根の下地を傷めることもあります。


【ルーフィングについての関連記事】
➡　雨漏りを防止する屋根の防水紙の重要性と お薦めの「アスファルトルーフィング」をご紹介

貝塚市M様邸の台風で剥がれたカラーベストの部分張り替えの様子

写真は、M様邸の剥がれたカラーベストの箇所です。

黄色い丸印部分を見ていただくと、釘があると思いますが、この釘は普段は上に葺かれているカラーベストの下に隠れて見えません。

カラーベストを部分的に張り替える時に、上にカラーベストが重なっている部分は釘留めすることができないので、シーリングを充填して接着し、固定することになります。

【シーリングについての関連記事】
➡　屋根工事と雨漏り補修に必要なシーリングやコーキングの種類と使用法

釘抜きの道具をスレートの隙間に差し込み、釘を抜いて屋根に残っていたカラーベストを剥がしました。

次に、シーリングを充填してカラーベストを固定していきます。
黄色い点線印の①番と②番に、新しいカラーベストを差し込んで固定します。

カラーベストは継ぎ目が交互になるように葺くことで、雨水がカラーベストの上を流れる形状になっています。
シーリングを横方向に充填すると、カラーベストの内側に入った雨水がせき止められて雨漏りすることがあるので、雨水が流れるように縦方向に充填しないといけません。

剥がれたカラーベストの張替え完了です！！

カラーベストは月日とともに色褪せてくるので、部分的に張り替えるとどうしても新旧の差が出てしまいます。
色の違いが気になるという方は同時に屋根を塗装することもできますので、お気軽にご相談くださいね。

街の屋根やさん岸和田店は屋根のことに詳しい職人が修理を行ないますので安心してお任せくださいね！
作業中の様子はカメラで撮影して工事後にお客様にお渡ししています(*^-^*)

【街の屋根やさん岸和田店の施工事例をご覧ください】
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