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切妻屋根はなぜ雨漏りしにくいの?メリットやメンテナンス方法を徹底解説

こちらのページでは切妻屋根のメリットとデメリットを踏まえた上で、屋根の健康を維持するためのメンテナンス方法を街の屋根やさんが分かりやすく解説いたします。
ご自宅が切妻屋根の方、ぜひ参考にしてみてください。


ほぼ同じ長さの2つの面だけで構成されており、妻側(屋根の棟に対して垂直の壁)から見ると、屋根がほぼ2等辺三角形になっているものを切妻屋根と呼びます。
分かりやすい呼び方として「三角屋根」との通称があるのも切妻屋根の特徴です。
同じく妻側から見れば、破風板や斜めに取り付けられている軒天も見えます。
数ある屋根の中でもシンプルな形状をしています。

他の屋根形状にはどんな種類がある?
切妻以外の屋根形状として、よく街で見かけるのは「寄棟屋根(よせむねやね)」「方形屋根(ほうぎょうやね)」「片流れ屋根(かたながれやね)」「入母屋屋根(いりもややね)」「差し掛け屋根(さしかけやね)」「陸屋根」などが挙げられます。

例えば寄棟屋根は4方向に屋根面を持ち、棟を中央に寄せている形状をしています。
片流れ屋根は1方向にしか屋根面が存在しておらず、太陽光パネルの設置や雨水の排水に適した人気の形です。
他にも入母屋は格式が高い屋根とされており、仏閣などによく用いられているなど、それぞれが特徴を持っているため注目してみると面白いですよ。
上記で挙げた種類以外にも、「バタフライ」や「マンサード屋根」、「ギャンブレル屋根(腰折り屋根)」などのユニークな形状も少ないながら街中で見かけることがあります。
屋根形状の人気の推移
切妻屋根は最も普及している屋根の形状であり、一般的な戸建てにおいては正確な統計はないのですが、恐らくは5割近くが切妻屋根だと考えられます。
屋根形状の人気を知るうえで役立つのが新築住宅のデータです。
2012年 | 2017年 | 2023年 | |
---|---|---|---|
切妻 | 48% | 40.7% | 31.5% |
片流れ | 19.2% | 30.5% | 41.5% |
寄棟 | 17.7% | 13.2% | 13.2% |
段違い | 8.4% | 9.8% | 10.6% |
2017年(平成29年度)のデータでは切妻屋根の新築物件は4割程度に減少していますが、選択率は堂々の1位です。
ただ、2023年(令和5年度)調査では、これまで比率を伸ばしていた「片流れ屋根」が最も新築住宅に採用されていることが判明し、切妻屋根は3割程度にまで数を減らす結果となりました。
片流れ屋根はシンプルかつモダンな外観となるデザインが若い世代を中心に人気で、太陽光パネルの設置がしやすい点も評価されているため施工件数が増えているのではと予想されています。
これまで意識していなかっただけで、周りの住宅を見てみると意外と片流れ屋根が多いことに気づけるかもしれません。

それでも、70年代はそれこそ8割近くが切妻屋根だったというのですから、現在の割合を少なく見積もってみても5割以上はあると考えられます。
切妻屋根がここまで普及したのは、数多くのメリットを備えているからです。

☑ 切妻屋根のメリットは初期コストと維持コストがかからないこと
妻屋根の最大の特長は建てる時も、建てた後も、低コストで済むということです。
現在のお住まいの屋根が切妻だという方、ちょっと嬉しくなったのではないでしょうか。
これだけ普及しているのは、皆に受け入れられるようなメリットがあるからなのです。
シンプルだから施工コストがかからない
屋根の面が4面ある寄棟屋根と比べてみましょう。
屋根の造りを比べてみますと、切妻屋根は長方形が2面で構成される屋根であり、寄棟屋根は台形2面に三角形2面で構成されています。
垂木と母屋で長方形が2面の骨組みを作り上げるのと、台形2面と三角形2面の骨組みを作り上げるのではどちらが労力が必要でしょうか。

また屋根面に屋根材を葺いていく場合でも切妻屋根は基本的に屋根材を水平と垂直方向にしかカットする必要がありません。
寄棟屋根は水平と垂直方向の他、斜めにカットする必要も出てきます。
労力がかなり違うことが分かると思います。
雨漏りしにくく、メンテナンスが簡単
屋根においても、外壁においても、雨水の浸入口となりやすいのは建材と建材の接合部です。
各屋根材の雨水に対する性能はさておき、ここでは屋根の面と面が出会う接合部、棟について注目してみましょう。

切妻屋根において棟は屋根の中央、大棟の1箇所だけです。
寄棟屋根は大棟と隅棟の計5箇所、ピラミッド形の方形屋根は4箇所となります。
もちろん、この接合部である棟は少ない方が雨漏りリスクも低くなります。


片流れ屋根は棟がないように見えますが、屋根の高い部分が棟としての機能を持っており、見た目からも分かるように雨が入りやすそうな形状をしています(もちろん、しっかり施工されており、対策がなされていれば雨漏りリスクは下げれます)。


したがって、棟の少ないシンプルな切妻屋根は雨漏りしにくく、メンテナンスがしやすい屋根と言えます。
また、切妻屋根はシンプルな形状だからこそ問題の発生した片面のみの葺き替え工事にも対応しやすいというメリットがあります。
寄棟などの多面体の屋根は、構造の関係で被害と関係の無い面まで同時に工事をしなければならない状況に陥りやすいため、施工範囲が広がりやすく修理費用も高くなる傾向にあります。
小屋裏の通気を確保しやすい
小屋裏とは天井裏のことです。
切妻屋根は屋根の面の長さが左右で均等のため、湿気や熱気が偏りなく小屋裏の頂点へと集まってきます(実際には屋根の下のお部屋のレイアウトやそのお部屋の目的に左右されます)。
また、屋根が二等辺三角形の形状をしているため、その頂点の下に通気口(妻換気)を設けやすいといった特徴もあります。
お部屋の熱気やジメジメとした湿気を排出しやすいので、快適な室内環境・温度を実現させやすいのです。
換気棟と組み合わせれば、快適度はさらに上がるでしょう。
落雪する場所を予測しやすい
切妻屋根は2面の屋根ですから、降り積もった雪はそれぞれの面に沿って落雪することになります。
したがって、落雪する場所も分かりやすいのです。

「ここの部分の屋根はお隣との距離が近いから、雪止めを千鳥配置にして二重に付けておこう」
「こちらはお隣との距離が充分にあり、敷地も広いから一段でも大丈夫」
と予測を立てやすいのはありがたいですよね。
予め雪が落ちてくる場所が分かれば、落雪被害を防止するのにも役に立ちます。
ただし、積雪が2つの方向にしか分散されないため、それぞれの場所での落雪が多くなるということも忘れないでください。

和風・洋風、どんなデザインの建物にも合いやすい
切妻という字だけを見ると、とても和風な建物を思い浮かべてもおかしくはないのですが、実際に街中で切妻屋根の建物も見てみると和風・洋風・和洋折衷とさまざまな物が存在します。
どれも似合っていますよね。
外壁などの意匠にもよるのですが、屋根を急勾配にして大きくすればヨーロッパの山中にあるような洋風の建物になります。
外壁に漆喰を使い、垂木や母屋を見せる造りにすれば、純和風にもなります。
どんなデザインにも似合うということは、それだけ万能で洗練された形状とも言えるわけです。

太陽光発電を導入しやすい
シンプルな形状の切妻屋根は大きな屋根面を確保しやすいため、太陽光発電パネルの設置に適しています。
複雑な形の屋根と比べてパネルの配置や施工が容易ですので、太陽光発電導入のための設置コストを抑えることができます。



妻壁側は破風や外壁が傷みやすい
切妻屋根の建物の外壁に注目してみましょう。
雨樋が付いている鼻隠し側は軒が外壁に覆い被さるような構造となっていますが、破風の側は屋根が延びたまま切られたような形状になっています。

形状を見ただけでも分かるように、妻壁側の外壁は雨がそのまま当たることが多いのです。したがって、切妻屋根は破風が傷みやすければ、その下の軒天や内側にある外壁も傷みやすいというデメリットが存在します。
近年、数が増えている軒の出が短い住宅(軒ゼロ住宅)では特に注意が必要です。

対策としては、やはり定期的なメンテナンスを行っていくことが重要となります。
雨がよく当たる箇所へのメンテナンスは塗装工事による防水性の維持が有効です。
塗装メンテナンスは汚れてきた外観を綺麗にする印象が強いかもしれませんが、塗料を塗ることで形成される塗膜は雨水を弾いたり紫外線の影響を抑えたりと、建材を守る効果を発揮してくれます。

軒の長さは変更できる?
屋根リフォームで軒の出を延ばすといったことも不可能ではないのですが、屋根の母屋や垂木といった内部から変更を行わなくてはならないので現実的ではありません。
道路斜線の制限なども関わってくるため、後々の変更は難しいと考えておきましょう。
外観の個性が出しにくい
切妻屋根は最も一般的な屋根形状であるため、お住まいに個性的なデザインを求める場合には不向きです。
モダンな建築やデザイン性の高い住宅を希望する場合、ユニークな形状の屋根が選ばれる傾向にあります。

切妻屋根はシンプルな形状であるため、雨漏りが発生しにくいとメリットではご紹介しました。
雨漏りの発生リスクと屋根形状には関連性がありますので、ここでは多くの雨漏り事例に対応してきた街の屋根やさんが各ポイントを丁寧に解説したいと思います。
屋根の形状が複雑だと雨漏りリスクは高くなる

まず始めは、屋根形状の複雑さです。
屋根形状が複雑であるほど、雨漏りのリスクは高まります。
入母屋屋根や寄棟屋根などの複数の面が交差する屋根では接合部分が多くなりますよね。
主に棟となる接合部分は雨水の浸入経路となりやすいため、複雑な形状であるほど雨漏りリスクは高いと言えるのです。

屋根と屋根の接合部や谷板金(谷樋)の部分は特に雨漏りが発生しやすく、定期的な点検とメンテナンスが必要です。
屋根リフォームにも形状の複雑さは関係があります

屋根工事の専門家である街の屋根やさんとしては、形状の複雑さと屋根リフォームの関係についてもお伝えしておきたいと思います。
屋根リフォームを検討されている方であれば、屋根カバー工法や葺き替え工事の参考価格・費用相場を調べたことがあるかと思いますが、その金額には広い幅が設けられていませんでしたか?
屋根葺き替え工事 | 税込1,097,800円~2,200,000円 |
屋根カバー工法 | 税込877,800円~1,430,000円 |
これは、屋根リフォームの金額を決めるために「実際の屋根面積・形状」や「使用する屋根材」などが強く影響するためです。
複雑な形状をした屋根は面積が広くなり、使用する建材の数も多くなります。
したがって施工コストが高く設定されやすいため、相場としても高めの金額を参照して計画を立てる方が、見積もりを取った場合のギャップは少なく済むでしょう。
下屋根は外壁との取り合いに注意

下屋根とは、最上階より下の位置に取り付けられた屋根のことを指します。
例えば2階建てのお住まいであれば、1階部分に設置されている屋根が下屋根となります。
下屋根は外壁と直接接することになるため、雨水の排水処理が適切に行われていないと外壁から浸水するリスクが高まります。
雨漏りを引き起こさないために重要となるのが、外壁との取り合いに設置される「雨押え」です。
防水紙と水切り板金、そしてシーリングを始めとした防水処理などで雨仕舞が適切に施工されていれば雨漏りを防ぐことができます。
屋根勾配と雨漏りリスクの関連性

屋根の勾配も雨水の流れを左右する重要な要素となってきます。
急勾配の屋根ほど降りかかった雨水はスムーズに流れるため、雨漏りのリスクが低くなります。
逆に、緩勾配の屋根は水はけが悪くなりがちで、長時間雨水が滞留することで屋根材や塗膜が劣化しやすいというデメリットを抱えています。
雨漏りリスクの観点では急勾配の方が評価は高くなりますが、屋根の施工コストやメンテナンス性の高さでは緩勾配にもメリットがあるため、それぞれの特徴を知った上で適切な雨漏り対策を進めることが重要となります。
急勾配屋根のメリットとデメリット

排水性が高く、雨漏りリスクが低い。
屋根材のデザインを見せやすい。

メンテナンスやリフォーム時に専用の足場が必要で、作業コストが高くなる。
屋根の面積が緩勾配よりも広くなるため、塗装やリフォーム時の金額が上がりやすい。
緩勾配屋根のメリットとデメリット

屋根上での作業がしやすく、急勾配屋根よりも施工コストを抑えられる。

雨水が滞留しやすく、防水処理やメンテナンスが不十分だと雨漏りリスクが高まる。



切妻屋根の建物において、屋根を除けば最も雨がかかりやすいところです。
それだけに傷みやすく、定期的なメンテナンスを必要とします。
破風の材質は古めのお住まいの場合は木製、それよりも新しいお住まいの場合は窯業系やケイカル板であることがほとんどです。
どちらも雨水の吸収を防ぐためには定期的な塗装が必要になります。

塗装しても耐用年数を期待できないような場合は、ガルバリウム鋼板の板金を使って破風をまるごと包んでしまうような「破風板板金巻き」によるメンテナンスがお薦めです。
破風板を雨水から完全にシャットアウトしてしまう上に、丈夫なガルバリウム鋼板なので20年前後の耐用年数を期待できます。



寄棟などとは違い屋根に守られている部分が少ないので、こちらも傷みやすい部分となります。
表面の塗膜が傷んでいないか、雨染みができていないなどを定期的にチェックしてあげましょう。
こちらも基本的なメンテナンスは塗装になります。

一般的な戸建て住宅において外壁塗装は10~15年に1度必要と言われていますが、切妻屋根の建物においてはそれよりも早めに行った方が良いケースも存在します。
チョーキング現象が発生したら、早めの外壁塗装を検討してください。
軒の出が短い住宅の場合は外壁塗装などのメンテナンスの頻度はさらに高くなります。


現在の建物は屋根の基本形状が切妻であっても、建物がシンプルな四角形ということは少なく、多少なりとも出っ張りがあったり、引っ込みがあったりします。
そういった形状の影響は当然ながら屋根にも及び、シンプルな2面だけで構成されない切妻屋根も出てくるのです。

こういった場合、屋根に谷板金(谷樋)などが設けられることがあります。
雨漏りしにくいと言われている切妻屋根であっても、谷板金があるとなれば話は別です。
谷板金は雨漏りしやすい箇所ですから、「切妻屋根だから」と言って安心しているわけにはいきません。
こちらの定期点検も必要になります。
また、完全な切妻であっても、ドーマーなどが設けられている場合は雨水の流れを妨げることになるため、やはり雨漏りリスクは高まります。
こちらも切妻屋根だからと安心せずにこまめな点検が必要になります。
ところで切妻屋根の語源とは?
寄棟屋根然り、陸屋根然り、方形屋根然り、屋根においては名が体を表していることがほとんどです。
寄棟屋根は棟を四方から中央に寄せているから寄棟ですし、陸屋根は陸のように平らで、方形屋根は正方形の「方形」です。

切妻屋根については想像するのが本当に難しいのですが、実はこれも名が体を表しているのです。
建物の棟の両端の壁のことを「妻壁」、あるいは「妻」と呼びます。
切妻屋根はこの妻の部分で屋根が切り落とした形状をしているので切妻なのです。

妻は「端」の意味で、その昔、奥さんは部屋の端にいることが多かったから、その語源になったとも言われています。何とも奥ゆかしい話ですね。
ちなみに妻は刺身に添えられてくる大根の細切りのツマと同じで端にあるもの、端に添えられるものという意味だそうです。日本語は奥深いものです。
屋根の形状の変更は可能だが…
「屋根の勾配が緩いので雨水の流れが悪く、過去に何回か雨漏りしている。屋根の勾配を急にして雨水の流れを良くしたい。」という方が稀にいらっしゃいます。
屋根の勾配を変える、屋根の形状を変えると言った屋根リフォームもある程度の制約があるものの、不可能ではありません。
ただ、やはりメリットの多い切妻屋根をわざわざ他の形状に変更したいという方はほとんどいらっしゃらないと思います。


屋根の勾配を変える、屋根の形状を変えるといった工事は小屋組み(屋根内部の骨組み)から変更せねばならず、かなりの高額となります。
屋根の上で雨水が上手く流れないなどのトラブルは屋根の勾配を変更するのではなく、排水性が高い金属屋根材にしたり、水切れがよくなるような葺き方で解決するのが現実的です。
瓦から金属屋根材に変えるだけでも排水性能はアップしますし、金属屋根材には緩勾配にも対応できる製品が数多くラインナップされています。

葺かれている屋根材に適したメンテナンスが重要
ご自宅の屋根が切妻という方、かなり多いのではないでしょうか。
一口に切妻屋根と言っても、使われている屋根材は瓦からスレート、金属、アスファルトシングルとさまざまです。
定期的な塗装を必要とする屋根材もあれば、異なるメンテナンスポイントを持ったものもあります。

確かに切妻屋根は他の形状に比べて雨漏りリスクは低いのですが、屋根材は種類によって耐用年数や劣化の判断基準が変わります。
それぞれに適したメンテナンスを実施していかなければ劣化が進み、雨漏りの発生しやすい状態となってしまうのです。
そのため、メンテナンスの判断は屋根形状ではなく屋根材を基準に考えることが重要だと覚えておいてください。
定期点検で問題の早期発見を!
前述の通り、切妻屋根は妻側(破風がある部分)の外壁に雨水がかかりやすく、その部分のしっかりとした点検が必要になります。
街の屋根やさんの点検は無料ですが、屋根だけではなく建物全体をしっかりと調査いたします。
「屋根は大丈夫と言われて安心していたけど、外壁から雨漏りしてきて再度の点検と修理が必要になった」ということが起こらないようにするため、建物全てを点検致します。

「お家の屋根、何年も点検を受けてないから心配」という方も、「先日の悪天候でダメージを受けていないか不安」という方も、まずは街の屋根やさんの無料点検をお試しください。
経験豊富なスタッフが現地でしっかり点検し、その時に撮影した画像をお見せしながら、お客様とお住まいに対して最適のアドバイスを致します。
切妻屋根のまとめ
●切妻屋根は本を伏せたような形状のシンプルな三角屋根です
●シンプルだから施工しやすく、初期コストを抑えることができます
●シンプルだからメンテナンスしやすく維持コストも抑えることができます
●雨漏りしにくいというメリットもあります
●切妻屋根の弱点は破風の下の外壁に雨が掛かりやすいことです
●切妻の「妻」は棟の端の壁のことで、そこで屋根が切り取られたような形状になっているから切妻屋根です