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貝塚市の台風で剥がれたカラーベストの部分交換工事について

貝塚市にお住いの皆さまこんにちは！

この記事をご覧いただいている方の中に「カラーベスト」のことでお困りの方はおられますか？
カラーベストは平らな板状の屋根材のことです。

軽量なので耐震性はいいのですが、軽いがゆえに風に弱いというデメリットもあります。

貝塚市にお住いのM様より「台風でカラーベストが飛ばされたんです」というご相談をいただき、カラーベストの部分交換工事を行なったのでその様子を順番にご紹介させていただきます。

カラーベストの剥がれなどでお困りの方は是非参考にしてくださいね！

まずは「カラーベスト」についてご説明させていただきます。

「カラーベスト」ってどんな屋根材のこと？？

カラーベストは屋根材のひとつで、セメントと繊維質を主原料に平らな板状になっています。
軽くて耐久性に優れていて、デザインや色も豊富なので、お家の外観に合わせて施工できることから現在の住宅の屋根材で一番多く使われています。

カラーベストは他にも呼び方がありますが、屋根材自体の名前と商品名が混同されているためです。
「カラーベスト」「コロニアル」は「スレート」という屋根材の商品名で、「化粧スレート」「スレート瓦」とも呼ばれます。

カラーベストのメリットとデメリットは？

カラーベストのメリットは？ ■他の屋根材に比べて価格が安い
■色やデザインが豊富
■軽いので耐震に有利

カラーベストのデメリットは？ ■主原料がセメントなので防水性が低い。そのため定期的な塗装が必要
■劣化すると割れやすくなるので補修などのメンテナンスが必要になることがある

どんな屋根材にもメリットとデメリットがあります。
メリットとデメリットを踏まえて、定期的にメンテナンスすることが寿命を延ばすことに繋がります。
カラーベストは施工ができる業者が多いので、メンテナンスを依頼する時に安心です。

【カラーベストについての関連記事】
➡　スレート屋根（コロニアル、カラーベスト）のチェックポイントとメンテナンス方法

貝塚市M様邸の屋根の現地調査の様子

貝塚市M様邸の基本情報 ■建物詳細・・木造・2階建て
■築年数・・約17年
■屋根・・カラーベスト葺き
■外壁・・サイディング張り
■ご相談内容・・台風でカラーベストが剥がれた
■工事内容・・カラーベストの部分交換工事

「3年前の台風の時に屋根材が飛ばされてしまったんです」M様よりご相談をいただきました。

M様邸の屋根は勾配がきついので、下からでも屋根面を確認することができました。
台風の強風でカラーベストが破損して飛ばされている状態です！

カラーベストの下には「ルーフィング」という丈夫な防水シートを敷いていますので、カラーベストが剥がれても雨漏りすることは少ないですが、ルーフィングが傷んでいると雨漏りの原因になってしまいます。

M様邸は雨漏りしていませんでしたが、カラーベストを固定している釘がむき出しになっていますので、釘の周辺からじわじわと雨水が染み込んで屋根の野地板（下地）を傷める可能性がありました。

【ルーフィングについての関連記事】
➡　雨漏りを防止する屋根の防水紙の重要性とお薦めの「アスファルトルーフィング」をご紹介

貝塚市M様邸のカラーベストの部分交換工事の様子

屋根の修理で必要な足場を部分的に設置しました。

足場は「昇降用」「墜落防止」の役割があり、屋根工事では必要になることがほとんどです。
また、塗装工事では職人が作業する際の足掛かりにもなります。

【足場についての関連記事】
➡　一度の足場で二度おいしい屋根・外壁工事

カラーベストは軒先から順番に、重なり代部分で釘留めして葺いています。

したがって、カラーベストを部分的に交換する場合は釘を抜かないと撤去することができません。
写真はカラーベストを固定している釘を抜く道具です。
この長くて平らな道具をカラーベストの隙間に差し込んで先端のくぼみに釘を引っ掛けて引き抜きます。

カラーベストが重なり合う部分で釘留めして葺くため、普段は釘が隠れて見えません。

カラーベストを部分的に交換する時に、上にカラーベストが重なっている部分は釘留めすることができないので、シーリングにより接着固定することになります。（シーリングとは、屋根修理や防水工事に欠かせない充填材で、隙間を塞いだり、水回りでも使用されています）

【シーリングについての関連記事】
➡　屋根工事と雨漏り補修に必要なシーリングやコーキングの種類と使用法

釘を抜いて屋根に残っていた破損したカラーベストを撤去しました。
続いてシーリングを併用して新しいカラーベストを葺いていきます。

黄色い点線印①②に、新しいカラーベストを差し込んで固定します。

カラーベストは継ぎ目が交互になるように葺くことで、雨水がカラーベストの上を流れる形状になっています。

シーリングを屋根の流れ方向に筋状に充填し、カラーベストを差し込んで密着固定していきます。（⚠シーリングを横方向に充填すると、内側に入った雨水を受けて溜まってしまい、雨漏りすることがあります！）

上にカラーベストが無い部分は釘で固定できますので、その部分は釘を打ちつけました。

剥がれたカラーベストの復旧完了です！

写真で見ていただくと、カラーベストの継ぎ目が交互になっていることがよく分かると思います。
継ぎ目が揃っていると、継ぎ目に流れ込んだ雨水がカラーベストの内側に浸入して雨漏りのリスクが高くなってしまいます。

街の屋根やさん岸和田店は屋根のことに詳しい職人により修理を行ないますので安心してお任せくださいね！
作業中の様子はカメラで撮影して工事後にお客様にお渡ししています(*^-^*)

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