岸和田市T様邸の外壁・屋根塗装工事の工程表

屋根の頂点にある「大棟（おおむね）」の板金の内部には、貫板（ぬきいた）という木材が入っており、板金はこの貫板に釘で固定されています。
しかし、長年の雨風や暑さ・寒さによる膨張収縮の影響で、釘が浮いてくることがあります。
釘が抜けてしまうと、板金がしっかりと固定できず、隙間や釘穴から雨水が浸入して雨漏りの原因となるため、必要に応じて釘を打ち直して補修します。

貫板・・・屋根の棟（むね）部分＝屋根のてっぺんに取り付けられている板金の下地として使われる木材。

屋根🏠は、日々紫外線や雨風にさらされることで、非常に過酷な環境に置かれています。
特に北面など日の当たりにくい部分はコケやカビが発生しやすく、水分を溜め込みやすいため、屋根材の劣化を早めてしまう原因になります。
こうしたコケや汚れは高圧洗浄で丁寧に除去し、清潔な状態に整えてから塗装を行うことで、屋根本来の機能をしっかりと取り戻し、再び住まいを長く守ってくれるようになります。

T様邸の外壁はサイディング仕上げでした。
T様が「シーリングの目地にひび割れがあり、触ると硬くなっているので、そこから雨水が浸入しないか心配なんです」とおっしゃっていました。

サイディングの目地に使われているシーリング（コーキングとも呼ばれます）は、建物のつなぎ目をしっかり埋める重要な材料です。このシーリングが劣化すると、雨水が建物内部に染み込み、外壁や構造部分の劣化を早めてしまいます。放置すると家の寿命にも影響が出るため、早めの補修が必要です。

サンディング仕上げ・・・住宅の外壁に使われる仕上げ方法のひとつで、サイディングボードという板材を壁面に貼り付けて仕上げる工法のことを指します。

外壁の目地やサッシまわり、取り合い部分にある古いシーリング材は、すべて丁寧に撤去します。撤去後は、接着性を高めるためにプライマー（接着剤）を塗布してから、新しいシーリング材を充填しました。
既存のシーリングの上から重ね塗りをしても、新しいシーリングが十分な厚みを確保できず、劣化を防ぐ効果が薄くなってしまうため、適切な下処理が重要です。

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まずは、外壁の下地処理剤（下塗り・しもぬり）を塗布します。
下地処理剤は、外壁の下地と仕上げ塗料をしっかり密着させる役割を持っています。

下塗り・・・下地の補強と塗料の密着を高めるための塗装。外壁や屋根の素材の凹凸を埋めたり、吸い込みを抑えて、次に塗る塗料がしっかり付くようにする。

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次は中塗り（なかぬり）です。
今回は上塗りと同じ色の塗料を使用しました。
塗料が完全に乾く前に重ね塗りをすると、耐久性や塗膜の強度が十分に発揮されません。なお、塗料が乾きやすい時期には、早朝に下塗りを行い、十分に乾燥が確認できた午後に中塗りを行うこともあります。

中塗り・・・仕上げ塗料の厚みをつけるための塗装

外壁と下屋の取り合い部分にある雨仕舞い用の板金も、刷毛を使って丁寧に塗装します。
また、雨戸や雨どい、土台水切りなどの付帯部分もきれいに塗装し、家全体をしっかりと保護します。

2階の小屋裏換気口を塗装しています。
隙間まで刷毛を丁寧に入れて、念入りに仕上げます。
こうした細かな付属部分まできれいに塗装することで、全体の仕上がりがぐっと美しくなります。

塗り替え前の外壁はグレーで、経年による劣化もあり、やや寂しい印象でしたが、明るい黄色に塗り替えることで、元気あふれるお家へと生まれ変わりました！
鮮やかな色合いは青空にも負けない美しさで、破風板やサッシ、雨どいの黒色とのコントラストがメリハリを生み、飽きのこない外観に仕上がっています。
艶のある塗料で仕上げたため、高級感も感じられます。

「見違えるほどきれいになり、とても嬉しいです。心配していた雨漏りも止まって安心しました。ありがとうございました」
T様ご家族にも大変ご満足いただき、本当に良かったです。

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