岸和田市の屋根修理で野地板と広小舞・破風板を部分的に交換 | 岸和田、和泉市で屋根の補修・リフォームなら街の屋根やさん

HOME
現場ブログ
岸和田市の屋根修理で野地板と広小舞・破風板を部分的に交換

岸和田市Ⅰ様邸で行った屋根修理の様子をご紹介します。

Ⅰ様邸は木造・2階建ての長屋で、屋根は土葺きの瓦屋根です。
「下屋の瓦が2～3枚落ちてしまった」というご相談をいただき、屋根修理を行なうことになりました。

岸和田市Ⅰ様邸の屋根修理について

Ⅰ様邸の下屋です。
現地調査にお伺いした時に2階の窓から確認させていただきました。

下屋を確認すると、ケラバの瓦がいくつか無くなっていて、残っている瓦もズレて落ちそうになっていました！
ケラバとは、屋根の雨樋が付いていない面のことで、そこに葺く瓦を「ケラバ瓦」と言います。

Ⅰ様邸の下屋は土葺き工法で、粘土のような土を敷いて瓦を葺いています。
釘やビスを使用していないので、土が乾くと強風や地震の揺れで瓦がズレやすくなってしまいます。

【瓦葺きの屋根についての参考記事】
➡　4つのチェックポイントで瓦屋根の点検・メンテナンスのタイミングを知ろう

屋根の下から軒天を確認すると、瓦がズレたことで水が廻って、葺き土が流れていました。

軒天とは外壁よりも突き出た屋根の裏面のことです。
軒天が何度も濡れたことで、野地板（のじいた）や破風板（はふいた）広小舞（ひろこまい）の劣化が進んでいる状況です。

瓦を復旧しても傷んだ木部は元に戻らないので、部分的に交換することになりました。

野地板・広小舞・破風板について

「野地板」「広小舞」「破風板」と聞いてもどの部分か分かりにくいと思いますので、簡単にご説明させていただきます。

野地板とは、屋根の下地の板のことです。野地板は屋根を支える重要な役割があり、最近では構造用合板という強度のある合板が使用されています。

広小舞とは、屋根の周囲に取り付ける板のことです。瓦を揃えたり、土が流れ出すのを防ぐ役割があります。

破風板とは、屋根のケラバに取り付ける板のことです。雨風が屋根内部に吹き込むのを防ぐ役割があります。

Ⅰ様邸は野地板と広小舞、破風板部分的に交換することになりました。

【関連記事】
➡　軒天の雨染みと剥がれは見逃し厳禁! 雨漏りや鳥獣被害に繋がります
➡　野地板は屋根材と防水紙の下の超重要部分、張り替えと増し張りでより強く
【破風板・鼻隠しなどについてはこちら】
➡　知っておきたいお住まいの各部位の名前

既存の瓦を仮撤去します！

野地板や広小舞は瓦の下に隠れているので、交換するとなると瓦をめくらないといけません。

屋根職人が、既存の瓦をめくって、最後に葺き直します。

野地板・広小舞・破風板を撤去します！

瓦をめくって土を撤去すると、野地板と広小舞、破風板が見えてきました。
軒先から棟（屋根の頂点の水平部分）まで部分的に交換するので大工が撤去していきます。

瓦の工事は屋根の職人が、屋根の構造部分の工事は大工が作業します。
この日は2人の職人が現場に入り、順番に作業を行ないました。

野地板・広小舞・破風板を撤去しました！

野地板・広小舞・破風板を撤去しました！
野地板を支えている垂木（たるき）も傷んでいたので2カ所撤去しています。垂木とは、屋根の棟から軒先にかけて渡した長い材のことで、野地板を支える部分です。

野地板は屋根の下地板なので、撤去すると屋根が無くなった状態になります。屋根から突き出ているのは母屋（もや）で、垂木を支える材です。