高石市で台風被害瓦屋根の大部分が破損・波板張替え及び雨樋修繕　約155万円(工期28日)

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高石市で台風被害瓦屋根の大部分が破損・波板張替え及び雨樋修繕　約155万円(工期28日)

工事のきっかけ

大型台風🌀の強風により、テラス屋根の波板が一部剥がれ、また瓦屋根の被害も確認されたところ、瓦屋根の大屋根と下屋根の広い範囲で瓦が剥がれたり、大きくズレていることに気づかれたそうです💦

特に、雨漏りのリスクが高い棟部分（大棟や降り棟）の瓦も損傷が激しく、このまま放置してしまうと建物内部への浸水や、さらなる被害の拡大が懸念されたため、早急な修理が必要だと判断され、今回ご相談いただきました。

高石市屋根補修工事,屋根葺き替え,屋根葺き直し,棟瓦取り直し,漆喰取り直し,漆喰詰め直し,波板工事,防水工事,台風,漆喰工事,屋根材(瓦)

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容: 屋根補修工事,屋根葺き替え,屋根葺き直し,棟瓦取り直し,漆喰取り直し,漆喰詰め直し,波板工事,防水工事,台風,漆喰工事,屋根材(瓦)

施工期間: 28日

工事費用: 約155万円

大型台風の被害状況

大型台風による被害の大きさが伺えます。屋根瓦が広範囲にわたり崩落し、下地がむき出しになっている箇所もたくさん見受けられました。また、棟瓦を固定していた漆喰も剥がれ落ち、雨水☔が建物内部に浸入しかねない危険な状態でした💦

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テラス屋根や、雨樋にも被害が・・・

1階のテラス屋根の波板も強風で剥がれ、テラス屋根の枠組みも一部が歪んでしまっています。さらに、雨樋も外れてしまい、雨水の適切な排水が困難な状況です。このまま放置すると、建物への更なる被害や二次災害につながる恐れがありました。

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大棟・降棟の棟瓦を撤去

瓦屋根の修復から行います。まず、崩れてしまった大棟（おおむね）の瓦を丁寧に一枚ずつばらしていきます。
次に、屋根の斜め下に向かって伸びる降棟（おりむね）の瓦もばらし、屋根の平らな部分を覆っている和瓦（わがわ）の中で、割れてしまっているものも新しい平瓦に葺き替えます。

大棟・・・瓦屋根の一番高いところにある、水平な棟のこと
降棟・・・大棟（おおむね）から軒先に向かって斜めに伸びる棟のこと。
和瓦・・・古来より日本の家屋を彩ってきた、伝統的な瓦。

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瓦カッターで加工

和瓦の葺き替えにおいて、降り棟の傾斜に合わせて平瓦を隙間なく綺麗に納めるため、瓦カッターで加工します。

瓦カッター（手動式）・・・屋根瓦を切断するために使用される専用の工具で、レバー操作で瓦を挟み込み、刃で割るようにして切断する。

拝み瓦の設置

いよいよ新しい拝み瓦（おがみがわら）の設置をします。

拝み瓦・・・屋根の棟部分の最も高いところに設置される特殊な形状の瓦のこと。二枚の瓦を山形に合わせて設置する形状が、まるで手を合わせて拝んでいるように見えることからこの名前がついた。

ステンレス線をつける

棟瓦をしっかり固定するためのステンレス線を取り付けます。屋根の上は常に風や雨☔🌀にさらされます。また地震の際には、ステンレス線で瓦同士や、瓦と下地をしっかりと結びつけることで、瓦がずれたり落ちたりするのを防ぎます。特に棟瓦は、屋根の端に位置し、風の影響を受けやすいので、しっかりと固定する必要があります。

大棟を築く

いよいよ家の一番高い部分、屋根の棟（むね）を仕上げていきます。棟を築く場所に、まず南蛮漆喰（なんばんしっくい）を丁寧に塗りつけ、その上に屋根の頂点にある大棟（おおむね）と、そこから斜め下に伸びる降棟（くだりむね）それぞれに、熨斗瓦（のしがわら）を一段ずつ積み重ねていきます。

南蛮漆喰・・・瓦屋根の棟部分を築く際に使われる、特殊な土を原料とした材料。良質な粘土に、砂や石灰などを混ぜて作られていて、水で練り上げると、餅のように粘り気が出て、瓦同士をしっかりと接着し、雨水の侵入を防ぐ役割を果し、一度乾燥すると、今度はコンクリートのように硬くなる。

熨斗瓦（のしがわら）・・・瓦屋根の棟部分に使われる、平たい形状をした瓦のこと

棟瓦を葺く

熨斗瓦を重ねたら、葺き土をのせて棟瓦（むねがわら）をのせます。最後に棟が崩れないようにステンレス線でしっかり固定し地震や強風にも負けない、耐久性の高い屋根に仕上げます。

葺き土・・・瓦の屋根を葺く時に、瓦の下に敷かれる土。瓦の裏側に密着し、風雨などによる瓦のずれや落下を防ぐ。
棟瓦・・・屋根の最も高い部分である「棟（むね）」を覆う瓦。熨斗瓦の上に載っている、半円形や山形の瓦が棟瓦。
ステンレス線・・・棟瓦がズレないように固定するために使われるステンレスの線。

瓦屋根の修繕完了

瓦屋根の修繕作業が完了しました。棟部分の被害が広範囲に及んでいたため、慎重に下地を整え、新たに瓦を葺き直しました。また、棟瓦同士の接合部分には、雨水の侵入を防ぐために丁寧に漆喰を塗布しました。今回は、棟の損傷に加え、平瓦にも数多くの割れや欠けが見受けられたので、Y様とご相談の上、破損していた平瓦はすべて新しいものに葺き替えさせていただきました。

雨樋の修繕

外れてしまっていた雨樋も修繕しました。雨樋のエルボと呼ばれる、縦の樋と横の樋を繋ぐ部分が外れてしまっていました。この外れた雨樋をしっかりと再接続し、雨水が正常に排水されるように改善いたしました。

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テラス屋根の修繕

波板が剥がれて、枠が曲がってしまっていたテラス屋根の修繕です。曲がってしまっていた枠も新しい枠に交換しました。また、軒樋に枯れ葉や苔が溜まっていたので、雨水がスムーズに流れるようきれいに清掃しました。また、大部分の波板（なみいた）が剥がれており、枠組みの交換も必要だったため、飛ばされずに残っていた波板もすべて撤去し、新しいものに張り替えました。

波板（なみいた）・・・断面が波状になった板状の建材。採光性や断熱性もあり、テラスやカーポート屋根などによく使用される。

高石市Y様邸の施工事例ブログは以上となります。大型台風による甚大な被害からの復旧工事でしたが、屋根瓦の葺き替えから雨樋の修繕まで、住まいの安全と安心を取り戻すためのすべての作業を完了いたしました。現場調査の様子なども下のURLからご覧いただけますので、ぜひ見ていただければ嬉しいです。

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