岸和田市にお住いの皆さまこんにちは！

皆さまは4年前に大阪に上陸した台風21号のことを覚えていますか？
非常に勢力が強く、台風の最中では多くの物が空を舞い、たくさんの住宅が被害を受けましたね・・。
もうあんな思いは2度としたくないと思います。

あれから4年が経過しましたが、まだ屋根にシートをかけた状態で修理ができていないという方はおられますか？

岸和田市U様邸の台風被害に遭った屋根の調査の様子

岸和田市にお住いのU様より「台風で屋根の瓦が落ちて、シートをかけていたんですがそれも飛ばされて雨漏りがすごいんです。他の業者に相談すると、葺き替えで250万円くらいになったので、なんとか修理できませんか？」というご相談をいただきました。

U様邸は築50年を超えた2階建ての住宅で、屋根は土を載せた瓦葺きでした。
台風の強風で西側の屋根面が集中的に被害を受けてる状況です！
反対側となる東側の屋根にはほとんど影響はありませんでした。


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西側の全景です。

大屋根（2階の屋根）と下屋（1階の屋根）の両方にブルーシートをかけてもらい応急処置のまま様子を見られていましたが、そのシートも飛ばされてしまったそうです。下から屋根を見る限りでも瓦が落ちたり大きな被害を受けていることが分かります！


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雨漏りしている縁側の状況

雨漏りしているのは、縁側の天井です。

入ってくる雨の量が多く、下に箱をいくつか置いて処置されていました。
ここには現在誰もお住いされていませんが、今後お仕事で使う予定なので、雨漏りを止めてほしいとのご希望でした。

縁側の広範囲で雨漏りしている状況です！

縁側の天井を確認すると、広範囲に雨水が入った形跡が残っていました。

建物内部に入った雨水は、梁（はり）や柱、電気の配線などを伝うので、あらゆる箇所から雨漏りすることがありますが、広範囲で雨漏りの形跡がある場合、原因もいくつかある可能性があります。また、障子にも雨染みが付いていたので入ってきている雨水の量が多きことも分かります。

和室の天井にも雨水が廻っていました

縁側の手前にある和室の天井にも雨水が廻っていました。

ここは縁側との取り合い部分なので、縁側に入った雨水が和室側へと伝った可能性があります。
雨水が廻ったことで、縁側と同様に天井板の表演が剥がれてきていました。

天井板が剥がれたり雨染みが付くと、見た目が悪くなってしまいますね・・・。
雨漏りは繰り返すほど被害が拡大し、その分修理費用も膨らむので早め早めの修理をお勧めします。

屋根の被害状況について

大屋根（2階の屋根）

U様邸は下屋（1階の屋根）が手前に大きくせり出していて、梯子を立てることができませんでした。
下屋に梯子を立てて大屋根に上がることもあるのですが、U様邸の屋根は老朽化が進んで危険でしたので、下から調査をさせていただきました。

屋根にかけていたブルーシートが飛ばされて、瓦もところどころなくなっています！
また、屋根の中央に設置されていたテレビのアンテナが倒れていることが分かりました。
テレビのアンテナは現在使用していないので、撤去・処分するご提案をさせていただきます。

軒先付近の瓦がたくさん落下していました

瓦が落下しているのは軒先部分に集中していました。

軒先とは屋根の一番低い先端部分のことです。
軒先に葺かれている瓦は、地震の揺れや強風を受けてズレると下に落下してしまうので、台風での被害の中でも多くあった事例です。
また、U様邸のように下屋が下にある場合、落ちてきた瓦で下屋の瓦も割れてしまう二次被害を引き起こしてしまいます！


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応急処置で使用していた土のうがぶら下がっていました！

U様邸は台風後に業者に依頼して屋根にブルーシートをかけたそうですが、シートを押さえていた土のうがズレ落ちて軒先からぶら下がってる状態でした！

土のうを支えている紐も次第に劣化して強度が低下するので、いつ落下するか分からず大変危険です！
応急処置で使用しているブルーシートや土のうも経年で劣化してくるので、破れて土が流れたり、シートが破れて何度もかけ直した事例もあります。
応急処置はあくまでも一時的に凌ぐものなので、きちんと修理しないといけません。

軒樋（のきどい）は端から端まで飛ばされていました！

大屋根の軒先に取り付けられていた軒樋（のきどい・横方向の雨樋）は端から端まですべて飛ばされていました！

軒樋を固定している金具も数カ所で無くなっている状態です。
軒樋は屋根に落ちてきた雨水を受けて竪樋（たてどい・縦方向の雨樋）に送る役割があるので、無くなってしまうと屋根から雨水が直接流れ落ちてしまいます！U様邸は下屋の下にある縁側で雨漏りしていますが、2階の屋根から雨水が直接下屋に落ちることで、雨漏りが進行した可能性が高いです。


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竪樋（たてどい）も飛ばされていました

下屋（1階の屋根）の被害状況

下屋にかけていたブルーシートをめくって確認すると、瓦がごっそりと無い状態でした。

大屋根の瓦が下屋に落ちたことで、下屋の瓦が割れてしまったようです。
瓦が割れて飛ばされたことで、雨水が葺き土（下地の土）に直接あたってほとんどが流れていました。
また、下地の板も雨水の影響でかなり傷んでいる状態です！

シートをかけて応急処置されていましたが、大屋根から大量に雨水が落ちてくるのでシートの中まで雨水が廻ってしまったのでしょう。

下屋の瓦は至る所で割れたり飛ばされていました！
ブルーシートで覆っていますが、やはり大屋根からの雨水が直接たたきつけるので、下地の土が流れていました。

土葺きの屋根は、粘土のような土で瓦を固定していますので、土が乾燥して痩せたり雨で土が流れると瓦をしっかりと固定できなくなります。
そうすると、強風や地震の揺れで瓦がズレたり飛ばされやすくなってしまいます。
このままだと、瓦が欠損したり割れている箇所から雨水が浸入して葺き土がどんどん流されてしまうので、早急に修理の御見積書をお預けすることになりました。

下屋の軒樋が変形していました

台風被害に遭った屋根を修理するご提案をさせていただきます

「他の業者に相談したら、葺き替えで250万円くらいになり、できれば修理でどうにかしたいんです」とのご希望でしたので、修理でのご提案をさせていただくことになりました。

U様邸は屋根の下地もかなり傷んでいるので、補強なども必要です。
今後のことを考えると葺き替えた方が安心してお過ごしいただけると思いますが、ご予算もありますのでそのことも考慮して、できる限りU様のご要望にお応えできるように検討させていただきます。

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