岸和田市で屋根と幕板（まくいた）のご相談をいただき現地調査にお伺いしました。

W様邸はハウスメーカーの軽量鉄骨造の住宅で陸屋根の形状です。

幕板とは横に長い板のことで、W様邸の屋根の周囲には金属製の幕板が取付けられているのですが、強風で外れてしまいました。

W様邸の外観です。
陸屋根とは勾配がほとんどない平らな屋根のことで、周りに雨樋が取り付けられているのですが、雨樋を隠すように金属製の幕板が取り付けられています。

黄色い丸印部分の幕板が強風で外れてしまい、危険なので業者に依頼して撤去してもらったそうです。

「周りの幕板も落ちてくるのでは・・・」と心配されていました。

屋根に上がって確認すると、幕板の継ぎ目が外れている箇所がありました！

「他の幕板も落ちてきたら困るのですべて撤去してもらいたいです」
W様のご希望です。

屋根を確認すると金属屋根全体的に錆びついていました！

お話をお聞きすると、約5年前に屋根を塗装されたそうですが、現状、錆びついているので、また塗装する気持ちになれない、とのことでした。
カバー工法で錆に強いガルバリウム鋼板やSGLに葺き替えたいとのご希望です。

W様邸の屋根の錆びが進行してしまった理由は屋根の形状にありました。

屋根に落ちてきた雨水が流れる方向を遮るように表面に凹凸のデザインが付いていたのです・・・！
雨水は流れたいのですが凹凸があるので溜まってしまいます。
屋根に長時間雨水が滞在することになるので、劣化が進行して錆びついてしまったのでしょう。

下屋も同じ屋根材で葺かれていたので、確認すると、大屋根（2階の屋根）のように錆びついていませんでした。

ですが、今後錆びつく可能性があるので、下屋も葺き替えるご提案をさせていただきます。

玄関庇も錆びついていました。

玄関庇については、金属ではなく塗膜防水を施すご提案をさせていただきました。

W様邸のご提案は、幕板を撤去して、屋根を葺き替える内容です。

錆びに強くて耐久性のあるSGLという屋根材に葺き替えます。
幕板を撤去することで外観がかわるので、美観性を考慮して屋根の形状も検討させていただくことになりました。

既存の屋根材を撤去して野地板を設置してから新しい屋根材（SGL）を立平葺きします。

お見積書をお預けしてご検討していただくことになりました。

工事を行いましたら現場ブログでご紹介させていただきますね(*^-^*)