1階屋根瓦葺き替え状況！
屋根に取付けた横長の木材は桟木（さんぎ）といい、この桟木（さんぎ）に瓦を引っ掛けて、瓦と桟木（さんぎ）をステンレス釘で緊結させ瓦を葺いていくことから、「引っ掛け桟工法」と呼ばれます。専門の屋根職人が丁寧に1枚ずつ作業していきます。

この横長の桟木（さんぎ）という木材が緑色をしてますが、これは防腐剤を圧入（あつにゅう・中まで染み込ませる）しているためこういった色になっています。屋根や建物を長持ちさせるために木材にも工夫がされています。

屋根葺き替え作業全景！
Ｆさま邸は大きいため、屋根面積も広く2階はほぼ葺き替えましたが、1階は防水シートの「ルーフィング」を貼り、桟木（さんぎ）の取付作業中です。全部葺き替えるには後5～6日かかります。

また制振装置「マックワン」の取付も同時に施工しています。この装置は地震時の揺れを約半分にします。屋根も重い土を全て撤去して葺き替えるために屋根重量は2/3から1/2に減りますし、この制振装置「マックワン」も取り付けることから、地震時の安心につながります。

2階の和瓦は、ほぼ葺き終わりましたが、中央の一番高い部分は最後に棟瓦を設置して漆喰塗りをし雨仕舞をします。後日の工程時に詳しくご紹介しますね(*'▽')

淡路瓦は、幾多の時代と社会の変遷のなか、400年の歴史を刻んだ伝統的な瓦です。仕上がりが楽しみですね。明日も引き続き、屋根葺き替え作業を していきます。

前日の工事はこちら（東大路町の淡路産特上瓦の屋根の葺き替え）

つづきはこちら（東大路町の淡路産特上和瓦の屋根の葺き替え工事6日目）

工事着工はこちら（東大路町の屋根瓦葺き替えで既存瓦と土の撤去）