岸和田市にお住いのH様より所有されている物件の屋根修理のご相談をいただき現地調査にお伺いしました。

ご相談をいただいた物件は木造・平屋建ての住宅で、土葺きの瓦屋根です。
台風時に瓦が落ちたのですが、修理できないまま月日が過ぎて下地の土が流れていました！

破風板（はふいた）や広小舞（ひろこまい）も被害を受けていたので、詳しくご説明させていただきます。

岸和田市H様所有の物件の屋根の調査について

それではH様所有の物件の屋根調査の様子を一緒に見ていきましょう。

上記でもご紹介しましたが、こちらの物件は木造・平屋建てで、湿式工法（土葺き）の瓦屋根です。

土葺きってどんな屋根？
土葺きとは、粘土のような土を下地にして瓦を密着させて葺く工法のことで、瓦そのものは釘などで固定されていません。
土が乾燥して痩せてくると瓦との間に隙間ができて固定する力が低下します。そうなると強風や地震の揺れで瓦がズレたり飛ばされてしまうことがあります。


【瓦屋根についての参考記事】
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屋根の被害状況・袖瓦（そでかわら）が飛ばされていました！

屋根を確認すると、袖瓦（そでかわら）が大量に飛ばされている状態でした！

袖瓦とは、屋根の一番端（三角になった面の端）に葺く瓦のことです。
袖瓦は屋根の端に葺かれているので風の影響を受けやすく、台風や地震でも被害に遭いやすい箇所です。

こちらの住宅の屋根は経年で葺き土が痩せて瓦がズレやすくなっていました。

下地の土が流されていました！

瓦が飛ばされたことで下地の土がむき出しになり、雨水と一緒にほとんどが流れていました！

葺き土の下には屋根を支える野地板（のじいた）があるので、このままでは重要な野地板が雨に濡れて傷んでしまいます。
野地板が傷んで強度が低下すると、屋根を維持することができなくなるので早めの修理が必要でした。


【野地板についての参考記事】
➡　野地板は屋根材と防水紙の下の超重要部分、張り替えと増し張りでより強く

葺き土が軒天（のきてん）から流れ出ていました！

軒天（のきてん）を確認すると、雨水と一緒に土が流れ出ていました！

軒天とは外壁よりも突き出た屋根の裏面のことです。
軒天の板の隙間から葺き土が流れてきて、波板の壁を汚しています。

広小舞（ひろこまい）が割れていました！

屋根のケラバに取り付けられた広小舞（ひろこまい）も割れて飛ばされていました。
ケラバとは、屋根の三角になった面の端の部分のことです。

広小舞とは、野地板の鼻先（先端）に取り付ける部材で、雨水や湿気から野地板を守る役割があります。
また、下地の土の流出を防ぐ役割があるのでケラバ部分にも取り付けられることがあります。

広小舞は劣化が進んでいたので、新しく交換することになりました。

破風板（はふいた）が剥がれていました！

屋根の破風板（はふいた）も剥がれていました！

破風板とは屋根の三角になった面に取り付ける板のことで、風が屋根内部に吹き込むのを防ぐ役割があります。
破風板は釘で固定されていましたが、釘が抜けて剥がれている状態でした。
台風の強風がこの面から吹き抜けたのか、ケラバ部分に被害が集中していました。

破風板の劣化も進んでいたので交換するご提案です。

岸和田市H様所有物件の屋根修理の内容

割れた広小舞や破風板を交換して、落下した瓦を復旧します。また、下にあるトタン波板の穴はシーリングで簡易補修することになりました。
屋根修理の際に、修理箇所付近の瓦のズレを戻して固定させていただきます。

文字で記載すると簡単に思えるかもしれませんが、なかなか奥が深い作業になります。
工事の様子は次の現場ブログでご紹介させていただきますね(*^-^*)


【岸和田市Y様邸の現場ブログ】
破風板・広小舞交換　➡　岸和田市で行った破風板と広小舞の交換工事について
屋根修理　➡　岸和田市の屋根の修理で落下した瓦を復旧！風切丸も葺きました！

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