この記事をご覧いただいている方の中に「スレート屋根の塗装」をご検討されている方はおられますか？
では、スレートはどうして定期的に塗装しないといけないのかご存じですか？

スレートはセメントと繊維質が主原料ですので、もともと吸水性があります。そのため、表面を塗装して防水性を持たせています。
新しいうちは塗膜で保護されていますが、月日とともに塗膜が剥がれたり薄くなってくると、スレートが雨水を吸い込むようになり、ひび割れなど、様々な劣化症状を引き起こしてしまいます！

それらの劣化症状を抑えるために定期的な塗り替えが必要なのです。

それでは、「スレートってどんな屋根材？」「スレート屋根は塗り替えが必要なの？」「スレートが劣化する時期は？」
についてご紹介させていただきます。

そもそも【スレート】ってどんな屋根材なの？

スレートについて 

スレートは主にセメントでつくられた「化粧スレート」と、天然の石でつくられた「天然スレート」があります。

•天然スレート・・粘板岩を薄い板状に加工した屋根材
•化粧スレート・・セメントに繊維素材などを混ぜて薄い板状に加工した屋根材

「スレート」「化粧スレート」または商品名である「コロニアル」「カラーベスト」とも呼ばれています。

化粧スレートの方が安価で扱いやすいので、一般の住宅で使用されているほとんどが化粧スレートになります。

スレートのメリットは？

1．価格が安い	スレート屋根は他の屋根材に比べて比較的価格が安いことがメリットのひとつです。施工で使う部材がスレート本体以外にほとんどないので、安い価格で施工できます。
2．軽量で耐震性が高い	スレートは、厚さが5ｍｍほどの軽量な屋根材です。一般的な粘土瓦と比べると半分くらいの重さしかないので、 建物にかかる負担が少なく、地震の揺れに強いことがメリットです。
3．色やデザインが豊富	スレートは色やデザインが豊富です。屋根の形状に合わせて色・形を選べますので、自分好みの屋根を演出することができます。
4．施工できる業者が多い	スレート屋根は日本の戸建て住宅の屋根材として多く普及しているため、施工できる業者が多いことがメリットです。新築工事だけではなくリフォームやメンテナンスの際にも依頼しやすいというメリットがあります。

スレートのデメリットは？

1．割れやすい	スレートは、他の屋根材に比べてひび割れしやすいことが挙げられます。塗装が剥げて防水性が低下すると、雨水の吸水と乾燥を繰り返し、その時の動きでひび割れが発生しています。また、薄い板状の屋根材ですので、割れ・破損しやすく耐久性が低めという心配も。落下物や台風などでも破損してしまうことがあります。
2．防水性が低い	スレートは薄い板状の屋根材を組み合わせて葺きます。そのため屋根材同士の接合部分が多くなり、雨漏りを起こしやすい傾向にあります。
3．メンテナンスの頻度が高い	スレートは表面を塗装して防水性を持たせています。塗膜を維持するために定期的（10年に一度を目安に）な塗り替えが必要となります。スレートがひび割れたり剥がれることがあると、メンテナンスの時期を待たずに補修しないといけません。

それでは、スレートの劣化症状について写真を交えてお話したいと思います。

スレートの主な劣化症状について

スレートの劣化症状・その1　「色褪せ」

スレートの劣化症状・その2　「苔やカビの発生」

スレートの劣化症状・その3　「ひび割れ・反り」

スレート（屋根）の劣化症状・その4　「板金の釘の緩み」

スレート屋根の塗り替えや劣化症状が出る時期の目安

スレート屋根のメンテナンスは定期的な塗り替えを！

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