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現場ブログ
忠岡町の台風で飛ばされた棟板金と貫板の状況を確認しました！

忠岡町にお住いのI様より「台風で屋根の棟板金が飛ばされたんですが、当時は忙しくて修理するタイミングを逃してしまったんです。火災保険を使って修理しようと思ってるんですが、見積もりをお願いできますか？」というご相談をいただき、屋根の調査を行いました。

棟とは、屋根の頂点の水平部分で屋根面同士の取り合い部です。
棟には必ず隙間ができますので、その隙間を塞ぐために取り付けた板金を棟板金と言います。

棟板金は釘で固定されていますが、経年で釘が緩んだり、貫板と言う下地の板が腐食すると強風で板金が飛ばされることがあります！

今回の現場ブログで、忠岡町I様邸の事例を参考に、棟板金が飛散する原因や飛散するとどんなことが起こるのか、ご説明させていただきます。

忠岡町I様邸の屋根点検の様子

忠岡町I様邸の基本情報 建物詳細・・木造・2階建て
築年数・・約35年
屋根・・カラーベスト葺き

台風で棟板金が飛散して、街の屋根やさん岸和田店にご相談をいただきました。

棟板金についての関連記事
➡　棟板金の飛散がご心配な方へ、棟板金交換工事でお悩み解決！

I様邸の屋根はカラーベスト葺きです。

カラーベストってどんな屋根材？

カラーベストは「スレート」「コロニアル」とも呼ばれる平型の屋根材のことで、セメントと補強の繊維質が主原料になります。軽量で、施工がしやすく、色やデザインも豊富なので、人気がある屋根材です。

施工できる業者が多いので、メンテナンスの依頼がしやすいというメリットもあります。

I様邸の屋根を確認すると、棟の板金が3カ所飛ばされていました！

写真は下り棟（軒先に向かって下りる棟）の様子です。
下板金を固定するための貫板（ぬきいた）という下地板も一部飛ばされていました。

棟は屋根面同士の取り合いですので、板金が飛ばされると隙間が露になります！
「屋根に隙間があいたら雨漏りするかも・・・」と心配される方が多いのですが、屋根材の下にはルーフィングという耐久性のある防水シートを敷いていますので、すぐに雨漏りすることはありません。ですが、ルーフィングが傷んでいると小屋裏や部屋内に雨漏りしてしまいますので、なるべく早めに修理しましょう！

ルーフィングについての参考記事
➡　雨漏りを防止する屋根の防水紙の重要性とお薦めの「アスファルトルーフィング」をご紹介

I様邸は合計2カ所の下り棟の板金が飛ばされていました。

上記でご説明したように、板金が飛ばされてもルーフィングが傷んでいなければ雨漏りしませんが、ルーフィングが古いと雨漏りすることがあります。

I様邸は2階のお部屋に雨漏りしていないですし、雨が降った日にも天井裏から雨音がすることは無いとのことですので、雨漏りに発展する前に早急に工事に取り掛かることになりました。

水平棟の棟板金も飛ばされていました！貫板もほとんどが無くなっています・・・。

棟板金は直接屋根面に打ち付けることができないので、貫板という下地板を設置してからその上に板金を被せて固定しています。
棟板金を固定している釘が緩んだり、下地の貫板が腐食すると、強風で板金が飛ばされやすくなります。

板金が飛ばされた時に、通行人に当たってケガをさせたり、周囲の住宅にご迷惑をかけることがないように、定期的に点検して、必要であれば固定しましょう！

お住まいのメンテナンスサイクルについてはこちら
➡　季節別・築年数別知っておくべき住まいのメンテナンスサイクル完全版

棟板金の釘の緩み

屋根に残っていた棟板金を確認すると、釘が緩んで抜けていている箇所がありました。

このように、棟板金を固定している釘が緩んでくることはよくある劣化症状のひとつで、カラーベストの屋根の点検時には、必ず確認する箇所です。

棟板金を固定している釘はどうして緩むの？？

棟板金を固定している釘はどうして緩むの？

●風の影響・・棟は屋根の高い位置にあり、風の影響を日々まともに受けてしまいます。強風や突風、台風などの風の力で振動して釘が少しづつ抜けてきてしまいます。

■釘の錆び付き・・棟板金を固定する際に鉄釘を使用していると、その釘が錆びつきます。釘が錆びついて膨張すると、釘穴が開いて釘が抜ける原因になります。

■貫板（ぬきいた）の劣化・・棟板金は貫板という下地板に向かって固定されていますが、貫板が傷むと釘が釘が効かなくなって抜けてくることがあります。

貫板の腐食について

破損した貫板を確認すると、腐食して割れている状態でした！

貫板は屋根面に向かって釘で固定されていますが、腐食すると木がスカスカになり、割れてしまいます。釘をしっかりと打ち付けていても、貫板が腐食すると元も子もありません。
また、貫板が劣化すると、棟板金を固定している釘が効かなくなって飛ばされてしまいます！

I様邸の工事では古い貫板を撤去して交換する内容できちんと処置させていただきます。

カラーベストのひび割れについて

I様邸の屋根全体を確認すると、写真のようにカラーベストが割れている箇所がいくつかありました。

カラーベストは1枚から張替え可能ですが、釘留めされている為、釘を抜かないと割れたカラーベストを剥がすことができません。釘を抜く時に、重要なルーフィングを傷める可能性があるため、今回はコーキングで補修するご提案をさせていただきました。

コーキングについての関連記事
➡　屋根工事と雨漏り補修に必要なシーリングやコーキングの種類と使用法

忠岡町I様邸の屋根修理のご提案内容

忠岡町I様邸の屋根修理のご提案内容 ■足場の設置（部分足場）
■貫板の交換
■棟板金の取付
■割れたカラーベストのシーリングでの補修

☆以上の内容で、後日屋根修理工事を行いました。

次の現場ブログで工事の様子をご紹介させていただきますね(*^-^*)

I様邸の屋根工事はこちら
➡　忠岡町の台風で飛ばされた棟板金と貫板の交換工事について

I様邸の工事の施工事例はこちら
➡　忠岡町のスレート屋根の棟板金交換工事の施工事例

棟板金の飛散が心配な方へ

もうすぐ台風シーズン本番がやってきます。

皆さまのお家の棟板金はしっかりと固定されていますか？
台風で棟板金が飛ばされないように、今から準備をしましょう。

街の屋根やさん岸和田店はご相談・点検・お見積りは無料です！

無料点検も是非ご活用ください！
➡➡　街の屋根やさんの無料点検でお住い全体の不安も解消！

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