貝塚市にお住いの皆さまこんにちは！

皆さまのお家にはベランダが設置されていますか？
ベランダがあると洗濯物や布団をを干す時に便利ですね！

ベランダの素材には「アルミ」「木製」「鉄製」などいくつかありますが、木製のベランダの場合、
外気の影響を受けやすいので他の素材に比べて劣化しやすくメンテナンスの頻度が高くなってしまいます。


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貝塚市M様邸の木製のベランダの点検について

ご相談があった木製のベランダは下屋（1階の屋根）に設置されていました。

M様邸の屋根は土葺きの瓦屋根で、瓦がズレていないか、ベランダの耐久性などを心配されていました。
玄関側にアルミ製の大きなベランダがあり、そこで洗濯物を干しているので木製のベランダは使っていないとのことです。

M様は木製のベランダを修理して使えるのか、それとも撤去した方がいいのかお悩みでした。
撤去する際には、ベランダに設置されているエアコンの室外機をどこに移設するかもご提案しないといけません。

木製のベランダの点検を進めると、「束・つか」が軒先方向にズレていることが分かりました。

束とは、2階の梁（はり）の上や1階の床下などに立てる短い柱のことで、ここではベランダを支える役割があり重要な部分です。
しベランダを修理する場合は、束を交換するご提案となります。

下屋の瓦も確認しましたが、瓦のズレはありませんでした。

M様邸のベランダは屋根の構造や手すり、本体全てが木製です。

手すりを確認すると、雨水の影響で屋根を支えている柱の根元が劣化して腐食していました。
このまま放置すると耐久性が低下して屋根が傾いてしまう危険性があります。

ベランダを修理して使うことになれば、耐久性が低下している部分は交換する必要があります。

ベランダの床には一部苔が生えていました。

M様邸のベランダは定期的に塗装されていたそうですが、塗膜が劣化して雨水を吸い込むようになり、木部が湿気を含んで苔が生えてしまったのでしょう。木製のベランダは雨水の影響で劣化しますので、基本的に塗膜で保護して寿命を延ばして使います。

ベランダを修理して使うとなると、今後も塗装のメンテナンスが必要ですし、現状このベランダは使用されていないとのことでしたので、ベランダを撤去することをお勧めしました。

ベランダを撤去して室外機を下屋に移設した場合と、ベランダを修理した場合のお見積書をお預けしてご検討していただくことになりました。

軒天（のきてん）のご相談もいただきました！

軒天を確認すると、垂木（たるき）の鼻先が傷んで腐食していました。

垂木とは小屋組の一部で屋根を下から支えています。
腐食しているのは鼻先部分（先端部分）ですので、雨漏りの原因になったり早急に修理が必要という訳でもありませんが、
このまま放置すると屋根をしっかりと支えられなくなって耐久性が低下してしまいます。あとは美観性の問題です。

この部分を修理するとなると、上に葺いている瓦をめくらないといけないので、瓦のめくり・復旧工も含めてご提案させていただきました。

雨樋（あまどい）も不具合を起こしていました

軒天を調査している時に、雨樋も不具合を起こしていることが分かりました。

軒樋（のきとい・横方向の雨樋）を固定している受け金具が外れている状態でした。
受け金具は下屋の垂木に取り付けられていたのですが、外れています。

軒樋や受け金具に問題が無かったので、ビスでしっかりと固定するご提案となりました。


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