熊取町でバルコニーのFRP防水工事を行いました!
熊取町にお住いのS様より「バルコニーの下の部屋で以前から雨漏りしていて、ひどい状態になってるので見てもらえますか?」というご相談をいただいたことがきっかけで、バルコニーの防水工事を行いました。
バルコニーの既存の防水は塩ビシート防水で、継ぎ目が割れるなど防水性が
低下していました。
また、床の下地が傷んでいる箇所もあったので、一部下地を補強
した後、全体的に新しい下地を設置
してからの防水となりました。
この工事で施工したのは強度のあるFRP防水です!
熊取町
ビフォーアフター
工事基本情報
- 使用材料
- 構造用合板、FRP防水材、改修用ドレン、アングルピース、シーリング他
- 築年数
- 本宅・・約40年 増築部分・・約20年
- 保証年数
- 2年
熊取町で行ったバルコニーの防水工事の様子をご紹介します。
増築部分の
バルコニーの下のお部屋の収納の中で雨漏りが発生して街の屋根やさん岸和田店にご相談をいただきました。
雨漏りの現地調査では、必ず雨漏り箇所を確認させていただいております。写真は増築部分を裏側から見た様子です。増築部分の屋根はバルコニーになっていて、外から上がれるように外部階段が設置されていました。
黄色い丸印部分の収納の天井で雨漏りしています!
建物の形状や雨漏り箇所付近の仕上げの状態などを大まかに確認した後、雨漏りしているお部屋の中の調査をさせていただきました。
【雨漏りについての関連記事】
➡
雨漏り修理・雨漏り改修工事は街の屋根やさんへ
➡
確実な漏水箇所の特定のための散水検査
お家の外から形状などを確認した後、雨漏りしているお部屋の中を調査しました。
雨漏りしているのは増築部分の収納の中で、お部屋の見える箇所には雨漏りの形跡はありませんでした。
以前から雨漏りを繰り返し、その度にできる限り応急処置されて様子を見られていたそうです。
雨漏りを繰り返して木部がボロボロに腐食していました!
収納の中を確認すると、木部が濡れて腐食していました!
雨漏りを繰り返して何度も雨水に濡れると、このように木部が腐食して建物の耐久性を脅かすことがあります・・・!
また、入ってくる雨水の量が多かったり、湿気がこもりやすいと、カビが発生して健康を害したり、白蟻の被害に発展することもありますので注意が必要です。押し入れや収納の中で雨漏りが発生した場合、扉を閉めないで常に換気すると、木部の腐食の進行を抑えることができます。
雨漏り箇所の位置関係を把握してから原因を調査することで、雨漏りの原因がどこにあるか、ある程度の目安になります。ですが、雨水は建物の高い位置から低い位置へと流れますし、梁や柱、配線などを伝うので、雨漏りの原因が必ずしも真上にあるとは限りません!
雨漏り箇所の上にあるバルコニーの調査を行いました!
雨漏り箇所の上に設置されているバルコニーを確認させていただきました。
バルコニーやベランダ、陸屋根、屋上は天を向いていて雨水を受けてしまうので雨水が浸入しないように防水が施されています。
防水の工法は建物によって異なり、S様邸のバルコニーには「シート防水」が施工されていました。
☆S様邸のバルコニーは塩ビシート防水・密着工法でした。【シート防水について詳しくはこちら】➡ シート防水が施工された屋上(陸屋根)のメンテナンス方法
- 【防水工事についての関連記事】
-
- ➡
防水工事は陸屋根・ベランダ・バルコニーに必須のメンテナンスです
バルコニーの状況を確認すると、
シート防水の継ぎ目が割れてきていて、養生テープを貼って応急処置されていました。シート防水は防水性のあるシートで防水しているため、継ぎ目が割れてくるとそこから雨水が入って雨漏りしてしまいます・・・!
また、経年で塩ビシートの密着性が低下して、下地から剥離して浮き上がってきている箇所がありました。
塩ビシートは施工した当初は弾性があるので動きに追従できますが、経年で硬化して
割れやすくなります。
その時に
、下地から浮いている箇所を踏みつけると
傷めてしまう可能性があるので注意しましょう。
「床を歩くとペコペコするんです」S様のお話の通り、一部の床がたわんで、上を歩くと動いている状態でした。
バルコニーの笠木(かさぎ)からも雨水が入る可能性があります!
S様邸の笠木を確認すると、継ぎ目を塞いでいた部材が一部外れており、雨水が浸入してしまう状態でした。笠木とは、手すり壁や立ち上がり壁の天端の仕上げのことです。笠木は天を向いているので、雨水を受けます。不具合を起こすと雨漏りの原因になってしまうことがあるのできちんと防水しないといけません。
S様邸の笠木はアルミ製で、手すりがセットになっている製品で、雨水が入りにくい形状になっていますが、継ぎ目の隙間が露になるとやはり雨水の影響を受けてしまいます。
笠木の継ぎ目にはシーリングを充填して防水するご提案をさせていただきました。
【関連記事】➡
意外と多い笠木が原因のベランダ・バルコニーからの雨漏り➡
屋根工事と雨漏り補修に必要なシーリングやコーキングの種類と使用法
バルコニーの外部階段の踊り場は応急処置されていました!
バルコニーの外部階段の踊り魔の下で雨漏りしていたので、S様はご自身で応急処置をされていました。踊り場部分に雨水が溜まっていたので、雨水が流れるようにモルタル
を塗って斜めに
勾配(こうばい
)をつけ、雨水が入るのを防ぐために波板を敷いて処置
されていました。
応急処置後は雨漏りしていないそうですが、このままではまた雨漏りする可能性もあるのできちんと修理したいと街の屋根やさん岸和田店にご相談をいただきました。
【勾配についての関連記事】➡
屋根リフォームの際に注意したい屋根勾配のお話
熊取町S様邸の雨漏り修理のご提案内容
1.既存のシート防水の撤去
2.床の傷んでいる箇所の補強
3.新しい下地の設置
4.FRP防水の施工
S様邸は雨漏りを止めるためにバルコニー全体を防水するご提案をさせていただきました。
防水の工法は「FRP防水」です。
FRP防水は繊維強化プラスチックで防水する工法のことです。
住宅の防水工事で使われるFRPはガラス繊維を混ぜたプラスチック樹脂で、軽くて強度があることが特徴です。
【FRP防水について詳しくはこちら】
➡
屋上、ベランダ・バルコニー、どこでもFRP防水が最強である5つの理由
FRP防水はシート防水の上には施工できないので、既存の防水を撤去しないといけません。
どうしてシート防水の上に施工できないの?
既存のシート防水の上にFRP防水を施すと一見きれいに見えますが、下に控えているシート防水が劣化すると密着性が低下して浮いたり剥がれてきてしまうからです。
写真は下地と一緒に防水シートを撤去している様子です。
下地が健全であれば、新しい下地を上張りすることができ、その場合は既存の下地の撤去と処分費用が抑えられます。
たわんでいた部分のシート防水を撤去すると、やはり雨水が廻った形跡が残っていました!雨水が防水シートの内側に入り込み、下地が濡れて腐食している状態です。
腐食した木材は強度が低下するので剥がす際にボロボロになりました。
雨水が廻って耐久性が低下していた床は下地を撤去して張り替えることになりました。
左の
写真は傷んだ下地を撤去した様子です。
下には増築部の天井裏が見えていて、断熱材が入っています。
断熱材が入っている場合、
お部屋の中まで雨水が達しないことがありますが、目に見えない部分で雨漏りが進行する危険性があるので、天井裏で雨音がしたり、
お部屋の中がかび臭かったりするなど異変を感じたら街の屋根やさん岸和田店にご相談ください。
右の写真は床を補強している様子です。
下地を支える根太(ねだ)も傷んでいたので、新しい角材を添えてきちんと補強しています。
傷んだ床を撤去して強度のある構造用合板を張ります!性能のいい防水を施しても、下地の耐久性が低下していると上を歩いた時に動くので長持ちしないですし、割れてしまう可能性があります。
防水層を長持ちさせるためには、あらゆる面から検討して品質のいい工事を行わないといけません。
バルコニーのドレンも交換します!ドレンとは排水口のことで、雨水を排出させる役割があります。ドレンには雨水が集まり、雨漏りのリスクが高いので、こまめに掃除することをお勧めします。
S様邸はドレン付近の下のお部屋で雨漏りしているので、今後の雨漏りを防ぐためにもドレンを交換して防水性を向上させることになりました。
床面と立ち上がり部分に構造用合板の下地を設置します!
床の傷んでいる箇所を交換した後、床全体に構造用合板を張り新しい下地を設置しました。
この下地は防水を施すためのものです。
構造用合板は、屋根下地や耐力壁(水平方向の力に耐える壁
)
としても使用される強度のある合板です。S様は床が頼りないことを心配されていたので、しっかりとした床になり安心していただけると思います。
バルコニーやベランダを防水する際には、立ち上がり部分まで防水します。
床面から壁の立ち上がりにかけて継ぎ目なく施工することで
防水性が向上し
ます!
下地を設置する木工事は大工が、そしてこの後の防水工事は防水職人が作業します。
街の屋根やさん岸和田店は各分野専門の職人が在籍しており、豊富な経験と技術があるので、お住いの工事は安心してお任せくださいね(*^-^*)
S様は
階段の踊り場の下で雨漏りしているので、そこに原因があるとお考えで、
以前ご自身でモルタルを塗装して上に波板を敷いて応急処置されていました。
確かに踊り場部分も雨漏りの原因の可能性があるので、きちんと防水しないといけません!
防水を施すために、
モルタルを取り払ってから下地を設置しました。
S様は踊り場を応急処置されてから外階段を使っていないそうですが、きちんと防水した後はまた行き来できるようになるので便利になりますね。
下地を設置した後、入隅(いりすみ・角の凹んだ部分)に木の部材を取付けました。
入隅部分は水が溜まりやすいので、
隅に角度をつけて、雨水が
流れるようにするための部材です。
雨水が溜まりやすい部分は劣化も進んでしまうので、水はけを良くするためにこのような処置をさせていただきました。
既存のドレン配管
を取り外し、改修用のドレンを差し込んで固定しました。
改修用のドレンは、後付けすることができるドレンのことで、既存のドレン
の内側に入れて取付けることができます。S様邸で使用したドレンは、この後施工するFRP防水と同じFRP樹脂でできているのでとても丈夫で長持ちします。
改修用のドレンを設置した後、周りの取り合いから雨水が浸入しないようにシーリングを充填して防水しました。
続いて防水層を形成していきます!立ち上がり部分
から床面にかけてプライマーを丁寧に塗布しました。プライマーはこの上に施工する防水層を下地に密着させるための
透明な塗料です。プライマーには接着効果があり、
防水層の浮きなどの
不具合の原因をなくすためにも必ず行う
工程です。
プライマーを全体的に塗布した後、ガラスマットを敷き込みました。
ガラス繊維をポリエステル樹脂で硬化させて補強したプラスチックが「FRP樹脂」です。FRP樹脂は時間とともに硬化し、乾くとプラスチックになります。そのプラスチックにより防水層を形成していきます。
FRP防水は強度があり水を通しにくく、高い防水性を保つことができます。
ガラスマットを敷いてポリエステル樹脂を染み込ませたあと、ローラーで脱泡します。
ガラス繊維の中には空気が入っているので
ポリエステル樹脂を塗装した時に中に細かい空気の泡が残ります
。
そのまま硬化させると中に気泡が残り健全な防水層を形成できないので、樹脂を塗装した後すぐに脱泡しながら作業を進めないといけません。
ガラスマットを一度貼っただけだと防水層に厚みがなく耐久性を維持できないので、乾燥させた後にもう一度貼り付けました。
2~3回に分けてガラスマットを貼り付ることで防水層に厚みを持たせることができ、丈夫で耐久性のある防水層を形成することができます。
階段の踊り場にもガラスマットを貼って防水層を形成しました!
階段の踊り場も雨漏り箇所に近いので、ベランダと同じ工法でしっかりと防水しました。下地も新しくなったので、防水層も長持ちすると思います。
FRP防水はガラス繊維を使用しているので、樹脂を染み込ませて乾燥させた時に表面にガラスの繊維が毛羽立つことがあります。
FRP防水では最後にトップコートという保護塗料を塗装するのですが、表面が
毛羽立ったままだと劣化しやすくなって
しまうので、
隅々点検して必要な箇所は研磨して表面を平滑に整えました。
防水層の形成完了です!立ち上がり部分から床面にかけてFRP樹脂の丈夫な防水層を形成しました。FRP防水は透明ですが、乾くと乳白色になります。
強度があり耐久性にも優れているのでお勧めです。
FRP樹脂は紫外線に晒されると劣化してしまうので、表面にトップコートを塗布して仕上げていきます。
トップコートを塗布する前に、立ち上がり部分と外壁の取り合いの雨仕舞(あまじまい)を行いました。
雨仕舞とは、雨水が内部に浸入しないように処置す
ることです。
【雨仕舞について詳しくはこちら】➡
雨漏りをさせないために、雨水を積極的に誘導して排水させる雨仕舞い
既存の防水はシート防水が施されていて、立ち上がり部分と外壁との取り合いに水切り金物が取り付けられていました。この工事で下地を交換する時に水切りも撤去したので、代用で
アングルピースを取付けて雨仕舞(あまじまい)しました。
水切り・・雨水が内部に浸入するのを防ぐ金物
アングルピース・・
サッシやドアなどと窓枠とを固定する金物のこと
アングルピースと外壁との取り合いにシーリングを充填!
アングルピースを取付けた後、外壁との取り合いに生じた隙間を塞ぐためにシーリングを充填しました。周囲を汚さないように
マスキングテープを貼った後、プライマーを塗布しました。
刷毛を使って丁寧に塗布しています。
その後、シーリングを充填して隙間を塞ぎ、きちんと防水しました。
トップコートは一番上に塗る塗料のことです。トップコートは防水塗料ではないので、あくまでも防水層を保護するための塗料となります。FRPは紫外線に晒されると急速に劣化が進むので、塗装して保護してあげないといけません。また、そのままではゴミや汚れが付きやすく、防水層を傷付けますし、見た目も悪いので必ずトップコートを塗って仕上げます。
床面全体にトップコートを塗布ました。
トップコートも外気に晒されるうちに次第に
傷んできますので、定期的な塗り替えが必要です。トップコートが剥がれたり薄くなると
防水層が紫外線の影響を受けて
劣化が進み、雨漏りしてしまいます。
トップコートを健全に保つことが
防水層を長持ちさせることに繋がります。
ドレン周りもきちんと防水できています!この工事で改修用のドレンに交換し、取り合い部分もシーリングでしっかりと防水しているのでご安心ください。
今後はドレンに枯れ葉や泥がつまらないように定期的に掃除して雨水から大切なお住いを守りましょう。
外部階段の踊り場にもトップコートを塗装しました!
床も健全な状態になったので外部からバルコニーに行き来していただけます(*^-^*)
トップコートを乾燥させてバルコニーの防水工事完了です!施工前はシート防水で、床
下地に水が廻って
たわんで心配されて
いましたが、下地から設置しなおして強度のあるFRP
防水を施
したので以前よりも防水性が向上しています。
トップコートの塗替えの目安は5年に一度なので、防水層を紫外線から守るためにも
トップコートが傷む前に定期的に塗り替えましょう!
バルコニーやベランダ防水工事も街の屋根やさん岸和田店にお任せください
ベランダやバルコニー、陸屋根などの防水が劣化して気になっている方はおられますか?
街の屋根やさん岸和田店は防水専門の職人が防水工事を行います。
気になること、心配なことがある方は現地調査をしてみませんか?
ご連絡お待ちしております。
9時~19時まで受付中!
0120-169-747