泉北郡忠岡町で耐震工事に伴う土葺きの瓦屋根葺き替え工事
昨日、広縁の横の洋室に耐力壁を設置しました。
本日は、屋根の葺き替え工事がスタートです!
K様邸は土葺きの瓦屋根です。
屋根の重量によってお住まいの耐震性は激変します。
見た目だけでも、「瓦屋根は重そう」というイメージを受けると思います。スレートや金属の屋根は軽そうですよね。
お住まいの耐震を考えた時、屋根というのは重要な部分です。
地震力は地面より上へ行くほど重量の影響を受けると言われています。
地面からの距離が離れていればいるほど(高い建物)、そしてその重量があればあるほど、影響が大ということです。
既存の屋根瓦を1枚1枚剥がし、撤去しています。
こうして剥がして集めて見ると、下から見るよりも瓦の量が多く感じますね!
取り外した瓦は落下しないように、しっかりと管理し、整理しておきます。
屋根の瓦を剥がしていくと、大量の土が載っています。
葺き土とは、屋根の野地板(のじいた)の上に置く、瓦をのせる粘土の層のことです。
1階部分の屋根も葺き替えるので、撤去しています。
上から見ると、土葺きの屋根の様子がよく分かりますね。
瓦と土をすべて下すと、土と瓦の重量だけでも約4.5トンも軽くなり、耐震改修計画で有利になります。
下屋も土葺きです。
下屋の載っている足場の単管は、持ち上げることができるので、一本一本持ち上げながら作業します。
瓦と土をすべて撤去しました。
この上に新たに合板を張るので、先にその下地を設置しています。
屋根を一新する際に軽量な屋根材を選ぶことで耐震性を上げることができます。
例えば、瓦屋根は丈夫でメンテナンスも比較的少なく済むという利点がある一方で、その重さが地震のときにマイナスに働く場合もあります。
下地を設置した後、瓦を葺く下地の合板を設置しています。
この上にゴムアスルーフィングを貼り防水します。
ゴムアスファルトルーフィングは一般に自己接着性があり伸びや曲げに強いとされており、木造住宅などの屋根材(金属屋根やスレート屋根等の)の下葺き材(防水)として使われる事が多いです。
合板の設置後、ゴムアスルーフィングを貼っています。
台風時などの暴風雨では、どうしても屋根材の下まで雨水が浸入してきます。浸入してきた雨水はルーフィングの上を流れて雨樋で排水されます。
ゴムアスルーフィングを屋根全体に敷きました。
ルーフィングを敷く目的は、防水の一点につきます。
屋根材が雨水を防水していると思われていますが、それは大きな間違いです。
屋根材は、あくまでも見栄えを良くするための化粧材です。
もちろん屋根材にも防水機能はありますが、それと同時にルーフィングの保護機能も果たしています。
次は、新しい屋根材(スレート瓦)を葺いていきます。
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