高石市のカラーベストの屋根とサイディングパネルの塗装の現地調査
高石市の屋根と外壁塗装の現地調査を行いました。
Y様邸はカラーベストの屋根で外壁はサイディングパネルです。
「建物の防水のために塗装を考えていたところに台風21号が上陸し、外壁がポロポロと剥がれてきたんです」とのご相談でした。
街の屋根やさん岸和田店は、ご相談を頂いた後に必ずお伺いし、建物の状態をきちんと調査します。
その時に、不安に感じられていることや心配されていることをお聞きしてより良いご提案をさせていただいております。
Y様邸の屋根はカラーベストという瓦で、全体的に色褪せてきていました。
カラーベストとは屋根材メーカーのケイミュー株式会社が販売している平型化粧スレート(軽量で薄型の屋根材)屋根全般の総称で、「コロニアル」や「スレート」とも呼ばれます。
カラーベストの重量は一般的な粘土瓦の半分以下と軽量ですので、建物全体への負担が軽減します。また、重心が低くなるので安定感が得られます。
カラーベストの屋根には軒先やケラバ、棟などの仕舞で板金が必要となります。
写真は棟の板金の様子で、継ぎ目を防水しているシーリングが割れてきていました。
棟とは屋根と屋根が合わさる部分のことで、隙間から雨水が浸入するのを防ぐために板金を被せて施工しています。継ぎ目のシーリングが割れると、そこから雨水が浸入して下地の貫板を腐食させたり、雨漏りの原因になることがあります。
下地の貫板が腐食してくると、板金を固定している釘が効かなくなり、写真のように抜けてきます。
こうなると少しの風でも板金が飛散しやすくなりますので、塗り替えの際は、ビスでしっかりと留め直します。
瓦が割れている箇所もありました。
カラーベストは表面を塗装しており、雨水などを弾いてくれますが、塗膜が傷んでくると水分を含んでしまいます。水分を含んだり、乾いたりを繰り返しているうちに、その時にかかる収縮の力で瓦が反りかえってきて割れてしまうのです。
割れが少ない場合はシーリングを充填して固定し、その上から塗装することで処置できますが、割れの数が多かったり全体的に劣化が進んでいる場合は葺き替えが必要になります。
外壁の塗装もご検討されているとのことで、現在の状態を調査しました。
Y様邸はサイディングパネルを張った外壁で、チョーキングを起こしていました。
チョーキングとは外壁の塗膜の劣化の症状のひとつで、外壁を手で触ると手が白くなる現象のことです。チョーキングが発生したからといってすぐに塗装しないといけないわけではありませんが、塗膜が傷んで粉化し、素地から剥がれてきている状態なので塗装時期の目安になります。
サイディングパネルの外壁には必ずパネル同士の継ぎ目ができます。この継ぎ目から雨水が入らないようにシーリングを施しているのですが、そのシーリングが経年で剥離してきていました。
シーリングは施工当初は弾力がありますが、紫外線などの影響で次第に硬化して割れや剥離が発生します。
「台風で外壁がポロポロと剥がれてきた」とのご相談でしたが、それはこのシーリングの剥離でした。
もともと傷んでいたシーリングが強風と雨に晒されて剥がれ落ちてしまったようです。
サイディングの表面は塗装しているので防水できていますが、内側に水が廻るとパネルが水を吸収してしまいます。
目地のシーリングが剥がれるとそこから雨水が浸入してパネルの内側を濡らしてしまい、サイディングの劣化を早めてしまいます。
サイディングが濡れたり乾いたりを繰り返していると、屋根材と同様に反り返ってきてしまいます。
写真はサイディングが反ってきて外壁から浮いている状態です。こうなると、このまま塗装しても意味がないので、ビスで留めて元に戻す作業が必要になります。
サイディングの反りがひどい場合は、ビスで留める際に割れてしまうことがありますので、早めにメンテナンスしましょう。
このように目地のシーリングが剥がれている箇所が数か所ありました。
目地から雨水が浸入して雨漏りすることもありますので、放置せず、打ち替えましょう。
サイディングの割れもありました。
サイディングは釘留めされていますので、先ほどお伝えしたようにサイディングが反り返ってくると釘留めしている部分から割れることがあります。
割れているサイディングは、シーリングで処置するなど補修してから塗装します。
屋根と外壁の点検を行いましたが、Y様のお考えのとおり、そろそろ塗り替えの時期きている状態でしたので、
劣化したシーリングはすべて打ち替えて、屋根や外壁の傷んだ部分はきちんと補修してから塗装するご提案をさせていただきました。
街の屋根やさん岸和田店は屋根の塗装のご相談も承っておりますのでお気軽にご相談下さい。
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