和泉市の洋瓦の棟瓦が飛散し屋根に落ちて地瓦が割れていました
和泉市の台風被害に遭った屋根などの調査の様子をご紹介します。台風の強風でテレビのアンテナが倒れて瓦が割れるなどの被害に遭ったとのご相談で、屋根の上に上がって調査を行いました。
M様邸の屋根はオレンジの洋瓦で、棟(屋根の頂点の水平部分)の瓦がバラバラに飛散してしまいました。かろうじて残っていた棟瓦は、漆喰が剥がれている状態で、ズレていました。さらに、飛散した棟瓦が屋根面に落ちて、地瓦が割れる二次被害も引き起こしている状態でした。
下から見ても見えましたが、屋根の上に上がると、テレビのアンテナが横倒しになっていました。
このアンテナは使用していないので、そのままにされていました。
棟瓦も強風に煽られてバラバラに飛散していました。
棟瓦とは屋根の頂点の取り合い部に施工する瓦のことで、M様邸は冠瓦のみの形状でした。
棟に下地木材を設置し、そこにビスを打ち付けて銅線を通して棟瓦を固定する工法ですが、銅線が切れて瓦が飛散してしまいました。
棟の一丸端の先端に施工している棟巴と言う役物瓦も飛散していました。
瓦が飛散したことで、下地の葺き土がむき出しになっています。このままでは雨水が浸入しますし、土が流れてしまい下にある瓦がズレる原因になります。
かろうじて棟に残っていた冠瓦は取り合いの漆喰が剥がれ落ちていました。
漆喰は雨水の浸入を抑えるとともに、瓦を固定する役割があります。
強風で飛散した冠瓦が屋根面に落下し、散乱していました。
台風の後のご相談では、めくれた瓦が屋根の上に残っていて落ちそうで危険なので撤去してほしい、とのお問い合わせが多数ございました。
飛散した瓦が屋根面に落ちて、地瓦(屋根面で使用する瓦)が割れる二次被害を引き起こしていました。
このように、瓦が割れてボロボロになっている箇所が数カ所ありました。
地瓦は、屋根に落ちてきた雨水が通る経路ですので、割れると流れてきた雨水が内側に浸入してしまいます。そのため、雨漏りのリスクが高くなってしまいます。
念のため、小屋裏を確認しましたが、木部の腐食などは見受けられませんでした。
玄関屋根の上に取付けている軒樋(雨樋)も変形していました。
軒樋は、雨水を竪樋に送るために勾配を付けていますが、この樋は端が下がってしまい、雨水が溢れている状態です。
樋は工事の際に交換することになりました。
1階のテラス屋根の平板も割れて飛散していました。
この平板はアクリル製で、経年で割れやすくなってしまいます。新しく使用するのは衝撃に強いポリカーボネート製になります。
同じく1階のテラスの波板も割れて飛散していました。
こちらは塩ビ製の波板で、アクリル板と同様に経年で破損しやすくなりますので、ポリカ波板に張り替えることになりました。
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