岸和田市で強風により棟板金やルーフィングが飛散し雨漏り発生!
☆お問い合わせのきっかけ☆
平成30年に関西方面に大阪に上陸した台風21号で雨漏りが発生したことがきっかけで街の屋根やさん岸和田店にご相談をいただきました。雨漏りの他にも台風での被害を受け、大変お困りでした。
以前、キッチンの出窓からの雨漏修理をさせていただいたことがあり、
「前に、雨漏りをきちんと止めてくれたし親切だったので今回もお願いしようと思ったんです」
とのお話をいただき、工事に至ります。
屋根・・化粧スレート(厚み5mm程の板状の屋根材)
外壁・・ALC(軽量気泡コンクリートパネル)
雨漏り箇所・・3階の和室の天井と屋根裏収納
他被害箇所・・破風板の破損・アンテナの倒壊
台風時に3階の和室の天井で急に雨漏りが発生し、その後の雨でも症状が治まらない状態です!
急にお部屋の中に雨水が入ってくると、大変驚かれて、どう対処したらいいか分からず「何とか雨漏りを止めよう!」と、慌ててご自身で屋根の上に上がる方がおられますが、屋根の上に上がる行為は大変危険です!
まずは落ち着いて、落ちてくる雨水をバケツで受けるなどの処置を施し、業者に相談しましょう。
M様もお電話口でお困りの様子でしたので、急いで現地調査にお伺いしました。
室内の雨漏り状況
3階の和室の天井で雨漏りしています!
台風の時に急に天井から雨水が入ってきて、壁を伝ってくるのでタオルを敷いて対応されていました。
雨漏りは1箇所だけではありません!
お部屋に入って確認すると、雨漏りは1か所だけでなく、広範囲に渡っていることが分かりました。
雨漏り箇所が点在しています!
雨漏りが数カ所で発生しているということは、被害を受けた範囲も広範囲に渡っている可能性があります。
押入れの中にも雨漏りしていました!
押入れの中は物がたくさん入っていますし、襖を開けないと雨漏りに気づくことができません。そのため「いつから雨漏りしていたか分からないんです」という方もおられます。
和室の上にある屋根裏収納でも雨漏りしていました!
M様邸には屋根裏収納があったので、小屋裏の状況をスムーズに確認することができました。
雨水が入ってきているのは棟付近からです。
棟とは・・屋根の頂点の水平部で、二つの屋根面の取り合い部になります
棟付近から入った雨水が下に伝っています!
屋根の高い位置から入った雨水が軒先方向に伝って7流れてきています。
この雨水が下にある和室まで達している状態でした。
入ってくる雨水の量が少ないと、屋根裏収納部だけでとどまり、雨漏りに気づくのが遅れたかもしれません。
雨漏りを放置すると・・・?
雨漏りを放置すると・・・!
● 建物の重要な構造部分を腐食させて建物の強度を低下させる
● カビの発生で人の体に悪影響を悪影響を与える
● 雨染みで見た目が悪くなる
など、建物だけでなく皆様の健康を害することになってしまいますので、放置せず必ず修理しましょう!
M様邸のように雨漏りにすぐ気づくことができれば、早めに対応・処置することができますが、入ってくる雨水の量が少なかったり、じわじわと染み込んでくる場合は目に見えないところで雨漏りが進行することがあります。そうなると、気づいた時には内部の木部が腐食していた・・ということになりかねません。
そういった被害を防止するためには、雨が降った時に天井裏でポタポタと雨水の音がしないか耳を澄ましたり、大雨の時に天井や押し入れの中に雨染みが付いていないか確認するといいでしょう。
⚠少しでも心配なことがありましたら街の屋根やさん岸和田店にご相談ください!
屋根の被害状況
●棟板金・貫板・ルーフィングの飛散
室内の雨漏りの状況を確認した後、屋根の状態を調査しました。
屋根に上がってすぐに目に飛び込んできたのは「棟板金」「貫板」「ルーフィング」の飛散です。
台風の時にそれらが飛ばされてしまい、棟が大きく口をあけていました。
M様邸は鉄骨造で、屋根の構造部分にも鉄骨を使用しています。当時の鉄骨の割り付けの兼ね合いで、棟部分の隙間が通常よりも広くあいていました。
棟部分の面積は少ししかありませんし、屋根の頂点ですので入る雨水の量は少ないですが、隙間が広い分だけ雨水が多く入ってしまいます。
●●●棟板金・貫板・ルーフィング●●●
ルーフィングとは屋根を防水している耐久性のある防水シートのことです。
屋根の下地(野地板)の上にルーフィングを敷き、その上にスレートを葺いています。
棟は屋根面同士の取り合いで隙間が生じることから、雨水が入らないように棟をまたいでルーフィングを施工して防水しています。
棟にルーフィングをまたいで施工し、スレートを葺いた後に棟に板金を取付けて雨仕舞しています。この板金を「棟板金」と言います。
雨仕舞(あまじまい)とは・・雨水が内部に入らないようにすること
棟板金を取付けるための下地の長い材を「貫板」と言います。
M様邸の雨漏りの直接的な原因はルーフィングの破損でした!
棟板金や貫板が飛散しても、下に控えているルーフィングが健全であれば雨漏りすることはありません。
M様邸の場合、棟板金や貫板と一緒にルーフィング(防水シート)も一緒に剥がれてしまったので雨漏りしている状態でした。
M様邸の棟の修理の方法は?
◇◇◇棟板金修理の流れ◇◇◇
1.棟に防水テープを貼る
2.下地の貫板の取付
3.錆に強いガルバリウム鋼板の棟板金を取付け
ルーフィングを復旧するにはスレートをめくらないといけません。更にスレートは軒先から順に重ね代をとって供御土間されていますので、釘を外さないとスレートを撤去することができないですし、その時にルーフィングを傷める危険性があることから、今回は棟部分に耐久性のある防水テープを貼って処置することになりました。
スレート・ケラバ水切りの飛散
M様邸は棟板金の他に、スレートやケラバ水切りも飛散していました!
台風の強風で、ケラバ付近のスレートが数枚飛散しています。
スレートは厚みが5mmほどの平らな屋根材で、軒先から順に重ね代をとって釘留めにより葺かれています。
軽量で耐久性があり釘留めされていることから、地震には有利な屋根材ですが、強風により剥がれる被害を受けた住宅がたくさんありました。
スレートと一緒にケラバ水切りも飛散しています!
ケラバとは・・屋根の流れに沿った一番端のこと
ケラバ水切りとは・・ケラバから雨水が浸入するのを防ぎ、屋根の野地板や屋根材の小口を保護する金物
破風板とは・・屋根の雨樋が付いていない面に取り付ける板
M様邸のケラバ部の修理方法は?
◇◇◇ケラバ部の修理の流れ◇◇◇
2.ケラバ水切りを固定
スレートは軒先から順に継ぎ目が揃わないように交互に葺かれています。そしてスレートが重なる隠れた部分で釘留めされていますので、途中から葺く場合、周囲のスレートと重なる部分で釘留めできないので、シーリングを併用して復旧することになります。
応急処置の様子
M様邸は雨漏りがひどかったので工事のご依頼をいただいてから早急に足場を設置し直ちに応急処置させていただきました。
この状態で工事まで安心してお待ちいただき、本工事を行いました。
次は飛散したスレートとケラバ水切りの修理の様子をご紹介します。