貝塚市の棟の銅線が緩んで冠瓦が飛散!瓦を戻して応急処置しました
貝塚市の屋根点検のご紹介です。「台風21号で屋根の瓦がめくれたんです」とお問い合わせいただき、修理のお見積りを出させていただくための現地調査にお伺いしました。
M様邸は2階建ての住宅で和瓦の屋根です。屋根に上がって点検すると、棟の冠瓦(一番上に施工する瓦)が3か所で飛散していました。
棟とは屋根と屋根とが合流する部分のことです。
屋根の被害状況です。
降り棟(軒先に向かって下りる棟)の冠瓦が数枚めくれて飛散し、下の屋根に散らばっていました。
飛散したのは一番上の冠瓦のみで、棟自体にズレなどは見受けられなかったので、修理の際は冠瓦の復旧だけですみそうでした。
棟を積み直すとなると、費用がかかってしまいますので被害が少なくてよかったです。
棟の瓦は3か所で飛散していましたが、飛散した瓦はすべて屋根の上に残っており、割れていなかったので再利用できます。
台風後、和瓦が不足している状態ですので、再利用できると安心ですし、その分費用も抑えられます。
棟は屋根面よりも高い位置にありますので、風や地震の揺れの影響を受けやすい箇所です。
そのため、銅線などを通して躯体と繋げて固定しているのですが、経年で銅線が緩んできます。
そうなると、瓦が不安定になり強風でズレたり飛散してしまいます。
銅線が傷んでくると、切れてしまうことがあります。
銅線が緩んでいるところに強風が吹いて瓦が動き、その時の力で切れたり、劣化して切れることもあります。
どちらにしても、復旧時には新しい銅線を使用してしっかりと留め直す必要があります。
この降り棟の瓦は飛散していませんが、銅線が緩んでいますので、修理工事の際に締め直しておくと安心です。
鬼瓦の取り合いの漆喰も剥がれていました。
漆喰は瓦同士を繋げたり、隙間から雨水が入るのを抑える役割がありますので詰め直す方が理想的です。
冠瓦が飛散したままでは下地の葺き土が雨で流れてしまいますので、元の位置に戻して応急処置しました。
飛散した瓦を元の位置に戻してのせました。
これで雨水は入りませんが、のせているだけなのできちんと固定しないといけません。
街の屋根やさん岸和田店は、棟の積み直しはもちろん、固定なども承っておりますので、ご検討されているかたはお気軽にご相談くださいね。
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