阪南市のカーポートの屋根の塩ビ製の波板をポリカーボネートに張替え
阪南市の木製のカーポートが劣化し、重要な構造部分の柱が白蟻に喰われてスカスカになていました。また、柱の根元部分の基礎のコンクリートが風などの影響で割れてきており、強度的にも不安があるということで、傷んだ柱を入れ替えて基礎コンクリートも打ち直しました。
修理前は木製の柱が地面に直に接していて水に濡れやすい状態だったので、木部が濡れて湿気がこもり、白蟻被害や腐食の原因となっていました。
新しい柱を設置する時にコンクリートの束石の上に柱を建てて、基礎コンクリートの中に束石を埋め込みました。
束石と柱は金具で固定し、柱と基礎はホールダウン金物という補強金物でしっかりと緊結したので強度面でも安心です。
木製のカーポートの柱の入替及び補強、基礎コンクリート打設などの修理工事は前回までの記事に詳しくご紹介していますので、ご覧になって下さい。
今回は、カーポートの屋根の波板張替えをご紹介します。
U様邸の波板は塩化ビニールという素材の波板で、以前は多くの住宅で、テラス屋根やカーポートの屋根、物置小屋の屋根などに使用されていました。ですが、この塩ビ製の波板は熱や紫外線に弱く、経年で変色や変形を起こします。
こちらのカーポートの屋根も経年劣化で変色し、更に変形により波板の継ぎ目に隙間ができてそこから雨漏りしていました。
今回の修理工事で、耐久性のあるポリカーボネート素材の波板に張り替えることにまりました。
まずは既存の波板をすべてめくります。
塩ビ製の波板は変形や変色の他にも、劣化すると硬化し、割れやすくなります。
波板が硬くなると、ひび割れが生じ、強風時に割れて飛ばされることがあります。
「波板が一枚飛んだので張り替えてほしい」というご相談がよくありますが、飛んで行った一枚を張り替えても他の波板が傷んでいるので同じように飛んでしまう可能性があることから、全て張り替えられる方がほとんどです。
新しく使用する波板はポリカーボネート素材の波板です。
塩ビ製の波板のように熱などの影響で変色や変形を起こしにくく、強度があります。
ポリカーボネートは耐衝撃性に優れているので、ヒョウや少々の落下物にも耐えることができ、破損しにくい素材で長持ちしますので、特にご指定が無い場合は、ポリカーボネート素材の波板への張替をご提案させていただいております。
波板の端の部分は、既存の枠材に差し込んで固定します。
この枠が無いと風が吹いた時に波板が動いて、その影響を受けやすくなってしまいます。
波板を固定する釘は木下地用のステンレス製の傘釘です。
ステンレスなので錆に強く、スクリュー釘なので抜けにくい形状です。傘の下にパッキンが付いているのでこの部分からの雨水の浸入を防ぐことができます。
波板の端を納めている枠材のビスネジも新しいものと交換してしっかりと締めました。
枠材を留めているネジが緩んで枠材が外れてしまうと、波板が風の影響を受けて飛びやすくなるので、この部分もきちんと固定しました。
現地調査の時に、カーポートの雨樋が歪んで角度が悪くなっていたことが判明したので調整しました。
雨樋の中にじょうろで水を流して雨水がきちんと流れるか確認しています。
雨樋の角度が悪く、雨水が溢れてしまうとせっかく修理した
柱が無駄に濡れてしまうことになります。
また、雨樋から水が溢れると普段濡れない部分が濡れたり、同じ箇所に大量の水があたり続けることで劣化を早めたり雨漏りすることがあるので、放置せず業者に見てもらいましょう。
木製のカーポートの劣化部分の修理及び屋根の波板張替えが完了しました。
見た目もそうですが、何より強度的な部分を心配されていたので、基礎コンクリートから打設しなおして以前よりもしっかりと補強しました。これで、今後安心して使用できますね。
もしあなたも、木製のカーポートのことで不安なことがございましたらお気軽にご相談ください。
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